「先生に、「それは不正です」って言われて、怒られちゃった…」
塾生が浮かない顔をして
教室に入ってくると
私の机の前に来て言いました。
「どうしたの?何のこと???」
私は驚いて聞きました。
夏休みの宿題として出された課題に
「30ページ以上のノート1冊以上。丸つけも行う」
という数学の宿題が出されていたそうです。
本人は、「1冊」という文言について
50ページあるノートを買ってから気がつきました。
そこで、夏休み後半になって
「終わらない」と思い、
30数ページやったところで、
残りのノートのページを切って、提出しました。
ところが、
数学の先生は
「これは不正だから認められない。
O点です。評価してほしければ
もう1冊やってきなさい」
と言って叱ったそうです。
私は、夏休み中、
彼女がノートにぎっしり
書いて問題を解いている姿を
見ていたので、
頭に来ました。
私は「保護者に言って文句を言うべきだ」と言いました。
本人は、「苦手な先生だし、波風立てたくないなぁ…」と。
私:「俺が電話しようか」
本人:「いやいや、待って待って」
結局、その場では何もアクションを起こさず
私は保護者にLINEメッセージを送って、状況を伝えました。
宿題課題の内容が記載されたプリントを確認し、
「1冊をやりきる」とか「切ったら無効」とか
書かれていなかったので、
「不正」と断罪されるのはどうかと思う、と
保護者に伝えました。
その後、
本人が保護者に
先生からは
「口頭で」
「1冊やりきるように」
と言われていたことを
言ったそうです。
保護者からそのように
LINEが来ました。
私は
「それなら確かに本人に「非」が無い訳ではない」
「しかし、「不正」という言葉は厳しすぎる」
とLINEしました。
そのあと、
私からは
「手段」と「目的」を間違えている、
1ページに大きな文字で書いて1問しか解かずに
30ページやったら、それを先生は認めるのかしら」
とLINEしました。
本人は、1ページにぎっしり書いて
問題を解いていました。
このLINEのやり取りをした後
保護者から「手紙」の写真を夜中に
LINEで送られてきました。
保護者からその数学の先生宛に
● 「不正」という言葉は安易に使うべきではない
● 何が「不正」なのか教えてほしい
● 1ページに大きな文字で書いて1問しか解かずに
30ページやったら、それを先生は認めるのか
● 評価してほしければ、「もう1冊やってくるように」
言ったそうですが、いつまでにやればいいのですか
といった内容でした。
私からは、
「最後の文章は削除して下さい」
「あくまでも、認めてもらうのです」
とLINE返信して、寝ました。
翌日、
保護者が学校に電話したら
「校長」が出られたそうです。
保護者と話して、
こちらの言い分が通りそうです。
手紙が先生の手に渡ったかどうかは
未確認ですが、
とりあえず、
「一件落着」しそうです。
こういう宿題の出し方は
宿題の「目的」がはっきりしない点に
問題がありますよね。
あなたはどう思いましたか?