こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
国語が苦手な子どもの中には、読解に必要な「語彙力」
が不足しているという場合があります。
語彙力とは「言葉の意味をどのくらい知っていて、
使えるか」という能力のことです。
問題文に意味のわからない言葉があれば
文章を正確に読み取ることができず、
問題を解くことができません。
語彙力を向上させるためには「読書」「音読」
「辞書を引く」「語彙集の暗記」があります。
語彙力は読書量に比例します。
ある研究によると、小学4〜6年生の子どもの
語彙力、スペリング、一般常識のスコアは
「知っている本のタイトル数」と相関関係にあることが
示されています。
語彙力は量と質で決まるといわれています。
普段は読まないジャンルの本を読むことで知らない言葉に
出会えます。
夏休みは読書の時間がとれるチャンスです。
お子さまがたくさんの本を読むように
一緒に書店や図書館に行くなどしてあげてください。
まとまった読書の時間が取れない子は、
教科書や問題集の文章を読むこともお勧めです。
3〜4ページの短い文章を読むときは音読します。
たくさんの言葉を自分の耳からインプットすることが
できるので、事前に語彙が増えます。
また文脈の流れや文章の切れ目を考えながら読むことで
読解力の向上も期待できます。
単に本を読むだけでは語彙も増やすことができません。
意味がわからない言葉は辞書を引き、調べることで
言葉の正確な意味を知ることが大切です。
子どもに辞書を引く習慣がない小学生の場合は、
一緒に調べてください。
親御さんが辞書を引いていると子どもも自分で辞書を
引くようになります。
国語の語彙は語彙集でも身につけることができます。
小・中・高それぞれのレベルに応じた語彙集があります。
これには教科書や試験によく出る言葉が載っています。
またアプリやカードゲームになっているものもあります。
そうしたものを活用して語彙力を高めていきましょう。
語彙力を向上させるためには
書く、話すなどのアウトプットも重要です。
読書の後には本の内容を要約することや感想を書くこと
で、語彙力が鍛えられます。
その際新しく覚えた語彙を使うといいでしょう。
語彙力を向上させることで、国語だけでなく
他の教科も学力が向上します。
数学の文章題が苦手な子どもは
「問題文の意味がわからない」という子が多いです。
英語でも単語の意味がわからないと
英文を読解することはできません。
理科や社会でも用語を知らないと解答できません。
語彙力の向上は全ての教科の勉強の基礎となる
大切な力です。
語彙は知るだけでは活かせません。
使ってこそ語彙力は活かすことができます。
今日のブログを参考にしていただき、
ご家庭でもお子さまの語彙力を向上させる取り組みを
してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。