こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
昨日は中間テストの見直しについて書きました。
見直しをすることで子どもの課題が見つかりますが、
多いのは「ケアレスミス」ではないでしょうか。
ケアレスミスとは「不注意による誤り」のことです。
間違いの理由が知識や能力の不足ではないため、
たまたま間違えたとして、放置しがちです。
ですが「たかがケアレスミス」と意識を変えないでいると
次のテストでも同じミスをするかもしれません。
ケアレスミスのパターンはいくつかあります。
【勘違い】
計算ミスや漢字の書き損じ、
英単語の綴りを書き間違えた、などのミスです。
【問題文の指示に従っていない】
「記号で答えよ」と指示しているのに語句で解答する。
「誤った選択肢を答えよ」と指示しているのに
合致している選択肢を答える、というミスです。
【解答を書く段階で間違える】
・誤った解答欄に記入した
・単位を書き忘れた
・転記ミス
といったミスがこれに該当します。
解答は完全に正しく書いて初めて得点になります。
【字が判読できない】
採点者が読めないような汚い字によるミスです。
判読できない・読めない字は失点になります。
また採点者だけでなく、
計算する数字が雑すぎて本人が読み間違えて
計算ミスをしてしまうことが案外多いです。
普段から丁寧に書くことを心がけましょう。
テスト後に見直しをすることで、
子どもがどんなケアレスミスを犯したのかを見極めます。
ケアレスミスをなくすために効果的なのは
「間違いノート」の作成です。
ミスした箇所をコピーしてノートに貼り付け、
どんな間違いを犯し、何点失ったのかが分かるように
記録していきます。
これは子どもが見直すべきところを
子ども一人ひとりに合わせたオリジナル教材として
活用することができます。
ノートを作ることで
どんなミスが多いかを子ども自身に認識させます。
テストのときにミスが多い部分を見直すよう促します。
また、どこかにミスがあるんじゃないかと
「間違い探し」のつもりで見直しをすると、
ミスの発見率が上がります。
問題文に印をつけさせることも効果的です。
問題文の中で重要な部分に線を引きます。
算数・数学であれば「何を解答するのか」「単位は何か」
「どの数値を使えばいいか」を円で囲みます。
「印をつける」ことで脳に注意を促し、
記憶につなげる重要な役割を果たします。
親が子どものケアレスミスをなくすために
子どもがケアレスミスをしたことを責めないでください。
原因と改善策を親子で一緒に考えてください。
また、解答の速さを無理に求めないでください。
速さを求めすぎると、見落としや見間違いといった
ケアレスミスが起こりやすくなります。
体調管理も大切です。
体調が悪いとミスを犯しやすいです。
子どもの様子や反応を見ながらサポートしてください。
本番の入試では1点、2点の違いで合否が決まります。
ケアレスミスによって失った1点が
致命的な結果を招かないとも限りません。
残念ながらケアレスミスをなくすことは難しいです。
ですが正しい対策を取ることで減らすことができます。
子どもにケアレスミスについて指導するときは
責めたり感情的にならず、
「子どもに気づかせる」ようにサポートしてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。