毎週木曜日22時前後に一人の高3生が教室に来ます。
彼は現在都立校に通い、塾はT進さんをメインで使っています。
11月に受けたT進全国マークシート模試の政経のテストで全国一位を取りました。
確か偏差値79.5とかを叩き出したのです。
そんな彼ですが、
英語に関しては、MARCHレベルの過去問をやっていますが、
今一歩、合格レベルに達していません。
そんな中、
昨夜、本人が22時頃来て、
「さあ、やりましょう」
と私に声をかけてきました。
「今日はどこをやるの?」
と私。
「法政大です。2019年の」
「あれ? それってやらなかったっけ?」
「今回のは違う学部です。社会学部」
「あっ、そうなのね」
「でも、遠いんですよ、この学部」
とT君。
「八王子の方です」
「え~っ?八王子??そりゃ、確かに遠いね」
「でも乗り換え1回です」
「えっ、本当?」
「そうなんですよ。中央線で行けますから」
「そうか、新御茶ノ水で乗り換えか」
「そうですね」
などと一通り会話をした後、
「じゃあ、90分で行きます。ようい、どん」
と彼はタイマーのスイッチを押しました。
その音を聞いて、
私もタイマーのスイッチを押し、
試験問題を開きました。
最初に文法問題があり、
大問2でアメリカの感謝祭についての記事があり、
ところどころ「虫食い」になっていて、
単語や熟語を入れていくのです。
大問3と4は、長文読解問題で、
『顔の表情と感情」と「歩きながらのミーティング」についての問題でした。
問題数が70問あり、
大問1と2で50問、
大問3と4でそれぞれ10問ずつでした。
私にとっては「読みやすく」
結構、時間があまり、
T君も余裕をもって終わらせていました。
答え合わせをすると、
T君が間違えた問題を数え、
「17問ミス」
と言いました。
私は電卓を叩いて
「おお!75.7%!」
と大声で言いました。
T君も
「やった!」
と喜び、
「やっと合格点に達した!」
と叫びました。
「塾頭は?」
「えっ?俺?」
「5問ミス」
「頭おかしい!」
とT君。
「最低合格点は分かるの?」
と私が聞くと、
T君はスマホで調べだし、
「69.9点だって」
と。
「やはり、比較的簡単だったんだよ、これ」
と私。
「それでも約76%だから、立派に合格だよ」
「そうですね」とT君。
そのあと、T君から自分が間違えた問題について
質問を浴びせられ、
一通り確認し、納得したT君に
「帰ろう」
と言いました。
既に24時近くになっていました。
教室を一緒に出て、
「よし!合格圏到達を祝い、ケバブサンドウィッチ、買いに行くか!」
とT君を誘い、
綾瀬駅前に車でケバブサンドウィッチを売りに来ているネパール人のところに
行きました。
「ケバブ2つ。富士山盛りで」
と注文しました。
お肉を見ると、かなり串のところまで来ていて
「あと何人くらい作れそう?」
とネパール人に聞くと
「あと3人くらいかな」と。
「ギリギリだったね」
とT君と顔を見合わせて笑いました。
たっぷりお肉を入れてもらい(富士山盛り)
¥550とお得な値段。
別々の袋に入れてもらい、
「じゃあね、お疲れ様」
と言って、T君と別れました。
日付が変わってから帰宅すると
家内も寝る直前で、
T君の話をして、私はお風呂へ。
ケバブサンドウィッチを食卓に置いてから
就寝。
今朝、家内が次男にT君の話をして
次男が「パパは何点だったの?」と聞いたらしく
家内が「92点」というと、
「頭おかしい」と言って、学校に行ったようです。(苦笑)
(この「頭おかしい」は流行りの言葉?)
今回の過去問の中で、
失敗した人に向けて
「顔を上げろ!」
という表現問題があり、
「〇〇〇 up!」
となっていました。
T君は選択肢の中から
「face」
を選んだようでしたが、
正解は、
「chin」(あご)
なのです。
向こうの人は
日本語で言う
「顔を上げろ!」を
「顎を上げろ!」(Chin up!)
というのですね。
こういう表現を出すなんて…
ですね。