こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
国語や英語はもちろん、算数や理科、実技教科でも
あらゆる教科を勉強する際に重要とされるのが
「言語能力」です。
学習指導要領でも「言語能力」は
「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられ、
その重要性が強調されています。
子どもは学校生活や日常生活の中で、
文章の読み書きをしたり、考えを伝え合ったりするなど、
常に言葉を使って活動しています。
言語能力を高めることは、
子どもの学習や生活の質を高めることになるのです。
また人は言葉を使って考えています。
言語能力が向上すれば、思考も促され、深まります。
例えば、理由を説明しようとするときに
「なぜなら」といった言葉の後に説明します。
「なぜなら」という言葉を使うことで、
子どもはぼんやりと考えていた理由を
しっかりと考えて説明しようとします。
このように、思考を支える言葉を使うことで
考えることが促され、
促されることで言葉は真に豊かになっていきます。
現在、コンビニエンスストアで
セルフレジが急速に普及しています。
これからの社会はこのように単純な計算や
やり方に正解があるようなことは、
人の代わりにコンピュータが担うようになっていきます。
そして人には、正解を見通すことができなかったり、
正解が一つではない課題が次々と突きつけられています。
そうした時代を生きていくためには
問題に向き合い、考えて、
より多くの人にとっての納得解を導き出す力が
求められます。
そうした問題解決能力を支える言語能力や思考力は、
これからの時代ますます重要となります。
子どもの言語能力を向上させるために
どうすればいいのでしょうか?
何よりも必要なことは
生活の中での親子のコミュニケーションです。
親子で散歩に出かけたときに
真っ赤な美しい夕焼けを見たとします。
「綺麗」という言葉を知らなくても
子どもの心は震えています。
そのとき、そばにいる親が「綺麗だね」と話しかけると、
自分の心の震えと「綺麗」という言葉が重なります。
そんな言葉を子どもは忘れることはないでしょう。
具体的な場面での親子のコミュニケーションを通じて
子どもは安心したり、嬉しく感じるなど
ポジティブな体験と共に感受性を高め、
言葉を覚えていきます。
親自身が子どもとの会話を楽しむことで、
子どももコミュニケーションを楽しむようになります。
それが言語能力を高めることにつながります。
日常会話を通じて無理なく言語能力を高めるサポートを
してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。