こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
21世紀は「答えのない時代」とだといわれています。
経済状況や産業が大きく変化していくなか、
人間がこなせる仕事の多くがロボットやAIが担うように
なっていく社会で必要とされるのは、
新たなチャンスを見出し、仕事を生みだしていくために、
自分の頭で考えることのできる「思考力」を持つ人です。
判断に迷ったときに、
既存の枠組みにとらわれず、自由にアイディアを発想する
能力が求められます。
「思考力」とは、
「自分の持っている知識や経験をもとに考える力」
のことです。
勉強ができるだけの優等生で終わらず、
学校を卒業してからもきちんと結果を出す人たちは、
この「思考力」が優れているのです。
思考力は、子どもが勝手に身につけていくものではなく、
家庭で育てられていきます。
特に重要なのが、親子間のコミュニケーションです。
「◯◯しなさい!」「××してはいけません!」
と子どもに指示をするのではなく、
「△△するにはどうすればいいかな?」
というように、自分で判断する問いかけをすることで、
子どもは自分で考えるようになります。
最初から子どもとの会話を広げたり、
積極的に考えさせるようと工夫することは
難しいかもしれません。
慣れないうちは「どうしてそう思うの?」と聞くだけでも
子どもが考えるきっかけを作ることができます。
人生には重要な選択をしなければならない場面が
たびたび訪れます。
たとえば、子どもが進学先を決める時に、
「仲のいい友だちが行くから」
「偏差値が合格圏内だから」
「家の近くだから」
といった安易な理由で決めるのではなく、
「本当にその学校で学びたいのか?」
「自分の特性を伸ばしてくれる学校はどこか?」
と、選択の質を高めてゆくためには
思考力が必要になります。
人生に起きるすべてのことは、
自分の責任で決めなければいけません。
思考を放棄して他人まかせにしてしまえば、
「あのときああしておけば……」という後悔が残り、
他人に責任転嫁をしてしまうこともあるでしょう。
そもそも人生に「これをしたら正解である」という
明確な答えはありません。
ですから、「自分が納得できる答えを出す」訓練を
することが、自分らしい人生を送るため必要なことです。
そのためには、親が情報にふりまわされず、
「こういう子どもに育てる」という信念を持って
子どもと接していかねばなりません。
「自分の人生は自分で決めていいのだ」と
子どもに繰り返し伝え、
「何が起きてもあなたの味方だよ」「あなたを守るよ」と
言葉と態度で伝える必要があります。
その親のゆるぎない態度、
ありのままの子どもを受け入れるという姿勢が、
子どもを安心させ、
「自分らしくいればいい」という自信につながります。
ご家庭で「思考力」を育てる取り組みを
ぜひ進めていってください。
最後までお読みいただきありがとうございます。