こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
我が子が言うことをなかなか聞いてくれない。
そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
小学校高学年から中学生にかけて
思春期に入った子どもは突然言葉遣いが悪くなったり、
口を全く聞いてくれなくなったと、
反抗的な態度を見せてくることが多くなります。
そういうときに「正論」を言っても意味はありません。
子どもは親の言うことが正しいとわかってはいても、
ただ単に反発したいだけのときがあります。
思春期に入った子どもは、体が急激に変化し、
大人に近づいていきますが、心は子どものままです。
心身のバランスがうまく取れずに、
不安やストレスを感じる子どもは多いです。
また、自我が強まるのもこの時期です。
それまでは親の言うことを素直に聞いていた子どもも、
自分で考えて行動したいと思うようになります。
そうして親の言うことを聞かなかったり、
親に対して暴言を吐くといった反抗をするように
なる子どももいます。
子どもが大人になろうとしている時期に、
親からいつまでも子ども扱いされると
「自分のことをわかってくれない」
とますますフラストレーションを募らせてしまいます。
反抗的な態度が増えてきたと感じられたら、
「大人と大人」の対等の関係を構築するべき時期が来たと
考えてください。
もちろんまだまだ子どもですので、
あらゆる場面で「対等」に接する必要はありません。
我が子を叱って屁理屈で返されたときに
同じように言い返すと、
口論がエスカレートしてしまいます。
そんなときは親の側が一歩引いて、
「あなたの言うことも一理あるね」
と一旦話を受け入れます。
そのうえで「私はこう思うよ」と
感情的にならずに伝えましょう。
そのように大人扱いすると子どもは、
自分の行動には自分が責任を持たなければならないと
意識するようになるでしょう。
必要な場面では厳しく叱ることも必要です。
「ダメなことはダメ」と断固として譲ってはダメです。
子どもが禁止の理由を理解していない場合は、
しっかりと説明してください。
親も聖人君子ではありませんから、
子どもの言動にイライラが募ることもあるでしょう。
そのとき感情に任せて怒鳴ると子どもも反発して、
感情的なぶつかり合いになってします。
表面上は親の言うことを聞いたとしても、
根本的な解決にはなりません。
どうしても怒りの感情がおさまらないときは、
「そんな姿を見るとイライラする」と
気持ちをストレートに伝えてもいいでしょう。
あくまでどう感じたかを伝えることがポイントです。
それが子どもが自分の行動を見直すきっかけとなる
かもしれません。
親子で言い合いになって途方に暮れてしまうことが
あるかもしれません。
ですが、子どもは大人になろうと必死にもがいています。
子どもの自立心を阻害しないように
「大人と大人」として接し、
子どもを責任ある大人として扱うようにしてください。
大人として接するからこそ、
子どもは責任感と自立心が育ち、
親の言葉が心に届くようになるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。