こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
私たちが普段使っている日本語には、
間違いやすい言葉や慣用句がたくさんあります。
その間違いに気づかないまま使い、恥をかいたり、
場合によってはトラブルになることもあります。
普段使っている言葉を間違えて覚えていないか
確認してみてください。
「役不足」と「力不足」
「役不足」とは「役」が「不足」している、つまり
「能力に対して役目が軽すぎる」ことを意味しています。
力不足と間違って「主役だなんて私には役不足です」
といった使い方をする人がいます。
ですが、この使い方だと
「主役だなんて私には軽すぎて不満」という反対の意味
になります。
この場合は与えられた役目を果たすだけの力量がない
ことを意味する「力不足」を使うのが適当です。
「気が置けない」
「気が置けない」とは「遠慮したり、気を使ったりする
必要がない」という意味の慣用句です。
気が置けないは「気が置ける」を「ない」で否定した
言葉です。
「気が置ける」は「気持ちや注意がそこに留められる」
を意味し、気持ちに重圧のかかった窮屈な状態を表します。
そのため、「気が置けない人」が、
「気を遣わなくてもいい相手」を意味します。
「おざなり」と「なおざり」
「おざなり」は漢字で「お座形」と書き、
いい加減に物事をすませること、
その場だけの間に合わせを表します。
「なおざり」は漢字で「等閑」と書き、
いい加減にしてそのままの状態で放っておくこと
を言います。
両者の意味を比べてみると、
「いい加減である」ことは共通点ですが、
行動する、しないのかで大きく異なってきますので
使い分けるようにしましょう。
「情けは人の為ならず」
これは「人にかけた情けは巡り巡って自分のためになる」
という意味のことわざです。
「人のためならず」は
「その人のためにならないのでよくない」
という意味ではなく、
「巡り巡って自分のためになる」という意味なのです。
「爆笑」
「爆笑」は、大勢の人が一斉に笑うことを
「爆発」になぞらえた表現です。
一人でどんなに笑っても「爆笑」にはなりません。
一人なら「お笑いした」「腹を抱えて笑った」
という言い方の方がいいでしょう。
「言葉は生き物」とよく言います。
元の意味が時代と共に変わることはよくあります。
ですが明らかに間違った言い方はしない方が
いいでしょう。
私も塾で子供と会話するときは注意していきます。
ご家庭でも普段の会話の中で言葉の使い方に
気を付けていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。