こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「うちの子は普段本も読まず、読解力がありません。
どうすればいいでしょうか？」
という質問をよく聞きます。
国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームが、
全国２５，０００人の中高生を対象に読解力の調査を
したところ、
公立中学校の約５割が教科書の内容を読み取れておらず、
約２割は基礎的・表層的な読解もできていない、
としています。
(国立情報学研究所人工知能(AI)プロジェクト
「ロボットは東大に入れるか」、2018年)
考えられる原因のひとつは、基本的な語彙力の不足です。
子どもにとって、知っている言葉の数が豊富だと、
文章を読むときの負担が少なく、
文章の内容の理解もスムーズになります。
また、教えられたことをしっかりと理解することができ、
自信を持つことができます。
さらに、語彙力はコミュニケーション力、表現力、
想像力へも繋がっていく、大切な力です。
では、子どもの語彙力を高めるには、
親として子どもとどのように接すればいいでしょうか？
読書は語彙の習得に有効です。
ですが、同じくらい大切なことは「親子の会話」です。
２０１６年にベネッセコーポレーションが行った
語彙調査では、身近な人と話す頻度が多いほど、
語彙力が高い傾向が見られました。
とくに親、祖父母や親戚、学校の先生といった
年齢差のある人と話す頻度が多いほど、
語彙力が高くなっています。
親子でたくさん会話をすることで、
子ども同士では出会うことのない新しい語彙を増やし、
表現力を伸ばすことができます。
その際、「嬉しい」「幸せ」「ワクワクする」など
ポジティブな感情を表す語彙を使って会話するように
心がけましょう。
そうした語彙がないままでは、
人とスムーズにコミュニケーションを取ることが
できません。
イライラしたときに、
その原因や気持ちを言葉で伝えることができないために、
手を出したりなどの問題行動を起こしてしまいます。
親子とも忙しく、コミュニケーションを取る時間が
なかなか取れないという悩みがあると思います。
ですが、時間を見つけて少しでも親子の会話を
心がけてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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