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地理は面白い

2022/10/24
Victoryブログ

こんにちは。

Victory学院講師の山田修です。

 

今年度から高校の授業が変わったことは

このブログでも何度か話題にしています。

社会科では「歴史総合」「地理総合」「公共」が必修科目

となりました。

 

これまでは選択科目だった地理ですが、皆さまは

地図や統計、グラフを使って地名や気候、産業を暗記する

面白くない教科というイメージを

お持ちではないでしょうか。

 

ですが「地理総合」は学ぶ意義として

「社会的事象の地理的な見方・考え方を働かせて」

「グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で

民主的な国家、および社会の優位な形成者を育成する」

ためとされています。

 

「グローバル化する〜」は全ての教科に当てはまる

ことですが、「地理的な見方・考え方」を学ぶことが

地理を勉強する目的と言えます。

 

ではこの「地理的な見方・考え方」とは

どのようなものでしょうか。

 

先日ボージョレ・ヌーボーの最初の航空便が羽田空港に

到着したとのニュースがありました。

フランスから日本に輸出される量は全世界分の1/4とも

いわれています。

 

ボージョレ・ヌーボーはフランス・ブルゴーニュ地方の

ボージョレ地区でその年に収穫された新しいブドウで造る

ワインのことです。

元々はボジョレー地区のブドウ農家が収穫に感謝して祝う

ために作られたもので、その年のブドウの出来を確認する

ための試飲用ワインとして作られたものです。

 

ではなぜ日本でこんなにも騒がれるのでしょうか。

ボージョレ・ヌーボーは解禁日が毎年11月の第3木曜日

と決められており、これは全世界共通です。

今年は11月17日午前0時ですが、「時差」の関係で

本国フランスよりも日本の方が先に飲むことができます。

文化的に「初物」を喜ぶ日本人の文化にはよくあった

ワインなのです。

 

このようにちょっとしたニュースでも「時差」「初物」

といった地理的なキーワードが出てきます。

こうしたことに興味関心を持つことで、

地理の勉強はぐんと楽しくなります。

 

「地理」は英語で”geography”といい、”geo”=「地」と

graphia=「記述」に由来しています。

土地の自然現象や文物への関心と記述が元の意味です。

地球上のあらゆる出来事を知ることが「地理」なのです。

 

ロシアのウクライナ侵攻、地球温暖化、少子高齢化、

感染症対策、情報化などあらゆる問題は

地理と密接に関わっています。

そのような問題を解決していくためにも、

その基礎となる知識や考え方などを「地理」を通じて

子どもたちには学んで欲しいと思います。

 

私たち大人も地理をもう一度勉強してみませんか。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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