こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「ダブルバインド」という言葉をご存知でしょうか。
これは矛盾するメッセージにより混乱や自信喪失が
生じるコミュニケーション状態のことです。
文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンが発表した言葉で
日本語では「二重拘束」という意味になります。
1つのメッセージの裏にもう一つのメッセージがあり、
どちらに従っても相手を満足させられない状況を
生み出してしまいます。
例えば、子どもが悪いことをしたときに
「怒らないから正直に話してごらん」と促します。
それを受けて子どもが「実は…」と話すと
「なんでそんなことをしたの!」と怒り出してしまう。
親が子どもに正直に話したら怒らないと言いながら、
正直に話したら怒り出すという矛盾が生じています。
かといって黙ったままだと「なんで言わないの!」と
やっぱり怒ってしまいます。
これは子どもにとって非常にストレスとなります。
こうした状況が続くと、子どもに
・自由な意思決定ができなくなる
・自信が持てなくなる
・感情を抑え込むようになる
・心身に不調をきたす
などネガティブな影響を与えてしまいます。
コミュニケーションがダブルバインドにならないように
するには「子どもを受け入れ、意思を最大限尊重する」
ことです。
そのうえでお互いに納得できる結論を見つけていきます。
上の例でいうと
親「怒らないから正直に話してごらん」
子「実は…」
親「正直に話してくれてありがとう。」
「でもそれはやってはいけないことだよね。
どう解決すればいいか一緒に考えよう。」
親は自分が発した「怒らない」というメッセージを守り、
子どもの言ったことを受け止めてください。
すると子どもは親の言葉を信用するようになります。
「我が子にはこうあってほしい」という理想から離れて
しまったり、自分の思ったように行動しないときに
ダブルバインドのコミュニケーションが生じます。
ですが子どもは思ってもみなかった行動をするものです。
まずは受け入れてあげることが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございます。