こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「アントレプレナーシップ教育」(以下アントレ教育)
という言葉をご存知でしょうか?
アントレプレナーシップとは「起業家精神」ともいわれ、
急激な社会変化を受容し、新たな価値を生み出していく
精神と捉えられています。
アントレ教育は狭義には起業家教育であり、
起業を考えている人に向けての教育とされていました。
ですが先行きが不透明で将来の予測困難なVUCA時代
ともいわれる現代では、自ら動く力が求められます。
アントレ教育は
・精神(チャレンジ精神、創造性、探究心等)
・資質・能力(情報収集・分析力、判断力、実行力、
リーダーシップ、コミュニケーション力等)
といった、今後誰もが必要な力を育む教育です。
知識をインプットする教育だけでなく、
社会の変化に対応して自分らしく生きることができる力を
養うことがアントレ教育の目的の一つです。
従来の教育では、提示された課題をどう解決するか考える
ことは行われていました。
ですが、アントレ教育では「何が課題なのか」を自分で
見つけることが非常に重要だとされています。
「自ら課題を発見し、自分のこととして捉えて解決する」
能力や姿勢が求められるようになっています。
そのため、これまでアントレ教育は主に大学で行われて
いましたが、小学校から高校までの学校現場にも、
総合的な学習の時間などで取り入れられるように
なってきました。
学校教育で行われているキャリア教育では
「一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤
となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達
を促す教育」
と定義づけられています。
キャリア教育で求められる4つの領域
・人間関係形成・社会形成能力
・自己理解・自己管理能力
・課題対応能力
・キャリアプランニング能力
はいずれもアントレ教育が目的とする資質・能力と
合致しています。
アントレ教育は今日求められている資質・能力を育成する
ものですが、これは学校だけで行うものではありません。
家庭や地域社会も含めた社会全体で行うためにも、
皆さまもご家庭で子どもと仕事や社会のことを
話し合ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。