こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
賢い子どもは字が綺麗だと思われがちですが、
一方で成績優秀な人は字が汚いともよくいわれます。
予備校講師として数多くの答案を見てきた林修先生は、
「優秀な子ほどノートが汚いもの」
とテレビ番組で話されています。
実際のところどうなのでしょうか?
先日のブログの記事「ノートの取り方」で書きましたが、
ノートは授業の内容を記録することが目的です。
他人に見せるために作っているのではありません。
後から見直したときに書いた本人がわかれば良いのです。
ノートを綺麗に書く余裕があったら、
その労力を先生の話に集中した方が良いし、
一問でも多くの問題を解いた方が良いです。
どんなに完成度の高いノートでも、
その道のプロたちが何年もかけて作り上げた
教科書や参考書には敵うはずもありません。
であれば最初からこの教科書や参考書を使って、
足りない部分は後で自分で書き込めば良いのです。
綺麗な字が悪い、字が汚いことが良いと
いっているわけではありません。
授業をよく理解して、字も綺麗に書くことが理想です。
しかし、自分が解読可能であれば良いとノートを使う
子どもの方が、勉強ができる傾向があるということです。
林先生も、学問いおいては「知を整理する」ことの方が
大切なこととおっしゃっています。
「過去の優秀な生徒を見ていると、
“字が綺麗で知の整理が上手”なタイプより、
“字が汚くても知の整理が上手”なタイプが多い。」
といっておられ、
「書いていることが自分自身で理解できていること。
理解しやすく情報をまとめているかどうか」
が大事だとおっしゃっています。
大人が字を綺麗に書くことを強制すると、
子どもはノートは綺麗になっても、
自分なりの知の整理方法が身につきません。
それではノートを取ることは意味のない時間となります。
繰り返しますが、
字が汚い方が頭がいいという訳ではありません。
字の綺麗さにそれほど価値観をおかず、
エネルギーも注がないということです。
皆さまもお子さまの字が汚いと思われているとしても、
読める程度であれば、無理に直させるよりも
視野を広げること、知識を深めること、
クリエイティブなことにエネルギーを振り分けることで、
より学力を高めることが期待できます。
最後までお読みいただきありがとうございます。