こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
10月に入り、秋の気配も高まってきました。
秋といえば「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」など
さまざまな秋があります。
夏の暑さも終わり心身ともに充実しているからでしょう。
本日は「読書の秋」ということで、
読書について書いてみたいと思います。
「読書の秋」という言葉は、8世紀ごろ、中国・唐王朝の
時代に活躍した韓愈という詩人が、
『時秋積雨霽 新涼入郊墟 燈火稍可親 簡編可巻舒』
(秋の長雨もやみ空が晴れ渡る頃
初秋の涼しさが郊外の丘にも広がり始める
秋の夜にはようやく灯りを親しむことができるので
書物を広げて読書を進めることができる)
という詩に由来するといわれています。
この詩を夏目漱石が小説『三四郎』の中で引用したことで
秋は読書をするというイメージが一気に広まり、
「読書の秋」という言葉が定着した、といわれています。
「読書をすると賢くなる」
「読書をする人は知識が豊富」
というように、読書は良い作用があると感じている方も
多いでしょう。
実際、読書にはさまざまな力を養う効果があります。
子どもが本を読むことで身につく力の一つは語彙力です。
語彙力とは、言葉のボキャブラリーだけではなく、
TPOに応じた言葉を選ぶ能力も含まれます。
語彙力が増えるほど言葉をうまく選んだり、
より適切な言葉を選択することができるようになります。
読書は想像力を養ってくれます。
本に書かれているのはただの記号としての活字です。
ですが、その活字が読み手である子どもの脳内に
無限の可能性を与えてくれます。
現実では実現不可能なアクションシーンや魔法、
モンスターとの戦い、未知との遭遇など、
子どもの柔軟な想像力は本によってさらに広がり、
夢のような世界へ連れて行ってくれます。
また、想像力が育つことで、
現実でも既存の知識や情報から
新しい着想を得る力を養われます。
本を読むことで、子どもの読解力が養われます。
国語だけでなく、あらゆる教科で問題を読み解くための
読解力が求められます。
文章を読む・噛み砕く・理解する能力は
社会に出てもでもさまざまな場面で必要な能力です。
その他にも「集中力が育つ」「視野が広がる」
「ストレスが解消される」などの効果が期待できます。
忙しい毎日ですが、秋の爽やかな空気を感じつつ、
子どもと「読書の秋」を満喫してはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。