こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「社会人基礎力」という言葉をお聞きになったことが
おありでしょうか。
これは「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていく
ために必要な基礎的な力」のことです。
もう少し具体的に言うと自分でお金を稼ぎ、
生活していくために必要な力のことです。
お金を稼ぐにはさまざまな能力が求められます。
例えばコミュニケーション能力が求められます。
その能力がないとお客さまや組織内で意思疎通を図る
ことができません。
お客さまと話ができないと仕事を進めることができず、
安定した収入を得ることができません。
情報化社会が進む中で情報を収集・処理・発進する能力も
求められます。
このようにさまざまな能力が求められますが、
これは社会人になってから向上させることは難しいです。
学生のうちから磨いていくことが必要です。
「社会人基礎力」はそれらの能力を活用するための力で、
経済産業省が具体的に3つの能力をあげています。
一つは「前に踏み出す力」です。
これは一歩踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
のことです。
例えば、子どもが部活動の大会で負けたときに
やる気を無くすこともあるかと思います。
ですが次の大会で勝ために自分で練習メニューを見直し、
他の部員も巻き込んで一緒に努力をするような子どもは
社会に出てからも失敗を乗り越えて活躍できます。
二つ目は「考え抜く力」です。
これは目の前のことに疑問を持ち、考え抜く力のこと
です。
例えば、子どもが小遣いに不満があるときに、
小遣いを上げてほしいと言うだけでは上がりません。
本当にその小遣いではやっていけないのか、
上げてもらえるとしたらいくら必要なのか、
交渉の際にどのように話をすればいいのか、
を考え抜いて、値上げを実現させるような子どもは
社会に出ても課題を自分で問題点を見つけて
改善することができます。
三つ目は「チームで働く力」です。
これは多様な人々とともに、目標に向けて協力する力の
ことです。
例えば数学が必要なAくんと英語が得意なBくん、
社会が得意なCくんが入試前に3人でお互いに教え合い
合格を果たすことができた例があります。
一人で勉強をすれば不得意な教科はなかなか成績も
上げられないですが、チームで取り組むことで
成績を伸ばす可能性も大きくなります。
2018年には社会人基礎力の重要性が増しているとして、
人生百年時代の社会人基礎力を「新・社会人基礎力」
をあげています。
これは「何を学ぶか」「どのように学ぶか」
「どう活躍するか」という3つの新たな視点を
追加しています。
「社会人基礎力」の基礎は幼少期からの取り組みにより
高めていくことができます。
家庭でのお子さまとの関わりの中で、
お子さまには自己肯定感を持たせてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。