こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
今子どもに求められる力の一つに「決断力」があります。
決断力とは「自分で決める力」です。
子どもは今後入試の際の学校選びから就職活動、結婚まで
決断しなければならない場面がいくつも出てきます。
そのときには自分で決めなければいけません。
決断をするときに周りの意見で決めてしまうと
思ったような結果ではなかったときには
「親に言われたから」「先生に勧められたから」と
人のせいにしてしまいます。
ですが人のせいにしたところで結果は変わりません。
後には後悔だけが残ります。
そのような人生を送らないためにも「自分で決める力」を
育てることが必要です。
自分で決める力は幸福度にもつながります。
神戸大学が2018年に実施した調査では、
所得や学歴よりも「自分で決める力」が幸福感に強い影響
を与えていることが明らかになりました。
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/18j026.pdf
これは物事を自分の判断で決定することで結果に対して
責任を持つようになるためです。
思ったような結果が出なかったときも
「これは自分の責任だ」と結果を受け止めます。
成功したときは自信を持つことができます。
成功体験は自尊心を育て、生きる力が育まれます。
ではどうすれば子どもの決断力を高めることが
できるでしょうか?
子どもへの働きかけとして
複数の選択肢を与えて子どもに選ばせましょう。
決断力を高めようとしていきなり子どもに何もかも
決めさせることは放任していることになります。
まずは複数の選択肢を示して、子どもに小さな決断体験を
積ませましょう。
決断力が弱い子どもには選択肢は二択でもいいでしょう。
また制限を設けて自分で考える機会を作ることも
子どもの決断力を高めます。
例えばテレビゲームの時間を制限するとします。
すると子どもは制限された時間でどうやって遊ぶかを
自分で考えるきっかけとなります。
そしてこれが一番大切なことですが、
子どもが決断したことを責めないでください。
親から見たら失敗するかもと思えるような決断を
子どもがするかもしれません。
ですが命や人権に関わる失敗でない限りは
子どもの決断を責めることは極力控えましょう。
子どもなりに考えて決めたことです。
「今回のことでこういうことが学べたね」と
失敗を次に活かすよう励ましてください。
成長するにつれて子どもの決断は大きくなります。
子どもにうちから小さな決断を積み重ねることで
「決断力」を育てることが大切です。
ご家庭での取り組みで高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。