こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
4月18日火曜日に『全国学力・学習状況調査』
(全国学力テスト)が実施されました。
これは、定期テストのように成績をつけるものではなく、
文部科学省が小中学生の学力を調査するもので、
全国の小学6年生と中学3年生を対象に実施されます。
このテストが通知表や入試に影響することはありません。
今年度は小学6年生は国語と算数を、
中学3年生は国語と数学に加えて英語が実施されました。
このうち英語は、「話すこと」調査をオンライン方式で、
生徒それぞれ一人1台の端末からネットワークを介して
5月26日金曜日までに分散して実施されます。
結果は7月下旬に発表される予定です。
昨年度までの解答の傾向を分析すると、
大きな課題が見えてきます。
一つは「説明力が弱い」ということです。
説明力は単に言葉や表現の問題だけではありません。
何を問われているのか、求められているのかを理解する
ための「読解力」や、
説明するための「思考力」の弱さとも関わっています。
これは国語だけの課題ではなく算数・数学でも
問題解決の方法や理由を説明することが求められます。
もう一つの課題は「批判的思考力」です。
出題された設問に、
問題点についての解決方法を自分で考えて書くことを
求めているものがあります。
こうした設問に答えるには、
さまざまな課題について問題点や不十分な点を発見したり
指摘しながら、その改善方法を見つけ出すことが
求められます。
そのためには勉強をするときに
批判的な考察を積極的に取り入れる必要があります。
2021年度から始まった大学入試共通テストは、
これまでのように覚えた知識量によって
高得点が狙えるような試験ではありません。
問題の分量や扱う資料の数が多く、
多くの資料から情報を読み取る力や、
複数の文章や資料の内容を関連づけて考察する力が
問われる問題が出題されています。
これは、文部科学省が提唱する
「生きる力」や「思考力」「判断力」「表現力」
を意識した問題になっています。
こうした問題に対応するには、
上で述べた「説明力」「批判的思考力」を高めるよう
普段の学習から意識して取り組むことが求められます。
私たち塾講師も、子どもたちに上記の力を伸ばすよう
力量を向上させる必要があります。
皆さまもご家庭で勉強する環境を整えるよう
ご協力お願いします。
最後までお読みいただきありがとうございます。