こんにちは
Victory学院講師の山田修です
私たちはよく「あの子は頭がいい」と言いますが
どういう子どものことを指すのでしょうか
テストで高得点を取る子ども?
記憶力がいい子ども?
通知表の評定が高い子ども?
その子は「勉強ができる」のであって
「頭がいい」とは違います
「勉強ができる」子どもには以下のような力があります
○難しい言葉を難しい言葉のまま理解できる (理解力)
○煩雑な情報から共通点や相違点を見出して整理できる
(分類力)
○過去に目にした情報を覚えることができる (記憶力)
○割合や金額、人数などの計算を工夫してできる
(計算力)
○ヒントから類推して言外の意図を汲み取ることができる
(読解力)
「勉強ができる」とは上記のように情報をつなぎ合わせて
解答にたどり着くことができる能力であるといえます
これらの能力は学校の勉強や受験勉強を進めて行くと
獲得できる能力です
それに対して「頭がいい」とは
どの情報を吸収すべきかを自分で取捨選択し
自分なりの解釈を加えて新しい発見や価値を創造する
発信型の能力です
この能力には以下のような力があります
○先入観に惑わされない力
○自己分析が上手く、自分の立ち位置を正確に把握する力
○人にわかりやすく言語化する力
○多くに人が気付かなかった切り口で物事を捉える力
○周りを見て自分が何をすべきか察知する力
これらは正解の無い問いの解答を自分で作り出す行為です
人の指示に従うだけでなく
自ら考えて行動しなければ身につかない能力です
「勉強ができる」とはすでにある情報を処理する力であり
正解のある問いを早く正確に導き出す能力です
逆にいえば見たことのないことに対しての耐性が弱い
といえます
それに対して「頭がいい」とは問いを自分で作り出し
その問いに対する自分なりの解答を創り出す能力です
すると解答が最後までたどり着いていないのに
途中で「答え」としてしまいかねません
両者は反対の性質である一方
どちらも持ち合わせれば
お互いの弱点を補完し合える存在でもあります
「頭がいい」子どもに育てるには
ご家庭での会話が大切です
子供の話はときには頓珍漢なときもあります
ですがそんなときに「何言ってるの」と返すのではなく
「どうしてそんなふうに思うの」と
肯定的に受け止めてあげましょう
最後までお読みいただきありがとうございます