こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「勉強を頑張っているのに、なかなか結果が出ない」
という悩みを持つ子どもを多く見かけます。
一生懸命にテスト勉強をしたにもかかわらず、
当日にテストの問題を見ると、
覚えたはずの内容を忘れてしまっていた。
そういう経験を皆さまもお持ちではないでしょうか。
そのような子どもに実践してほしい勉強法として
『アクティブ・リコール』があります。
アクティブ・リコール”Active Recall”とは
日本語に訳すると「能動的に思い出す」という意味で、
それを用いた学習は「想起学習」と呼ばれています。
複数の認知学者による研究によると、
ただ単に書いたり読んだりして覚えるよりも、
記憶の中から情報を検索して思い出す行為をすることで、
記憶が強化されることがわかっています。
さらに、忘却を遅らせる効果もあります。
具体的には、勉強した後に教材を閉じて、
学習した内容を思い出して書き出します。
それからどれくらい再現できたかを確認します。
忘れていたり間違って覚えたことを再度教材で確認し、
再度書き出します。
書き出す代わりに、
授業と授業の間の休み時間や通学時間などの
ちょっとした空き時間に思い出すだけでもいいです。
アクティブ・リコールが出来るようになれば、
「自己テスト」学習法に取り組んでみましょう。
勉強した項目をどれくらい覚えているかの確認テストを
自分で作り、解答します。
自己テストを作るためには
「何を問題として出せばいいか?」を考えながら勉強する
必要があります。
ですので、この学習法が定着すると、
重要な点を判断する能力が格段に上がり、
効率よく勉強することができます。
「勉強してもなかなか覚えられない」
「テストのときに勉強したことを思い出せない」
という子どもは、
アクティブ・リコールを実践することで
記憶の定着を高めるのに効果が上がります。
保護者の皆さまは、
思い出して書き出した内容のチェックや、
自己テストを作ることを手伝うなど、
お子さまのサポートをしてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。