こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
勉強のやる気を見せない子どもに対して、
ご褒美を与えて勉強させる。
「子どものやる気は出るかもしれないけれど、
本当にこのやり方でいいのか?」
と悩まれる方も多いのではないでしょうか?
私自身はご褒美はよくないと思っています。
ご褒美で釣って勉強をさせると
ご褒美がないと勉強しない子になってしまい、
自分で学びを得て成長するという勉強本来の喜びを
味わえなくなってしまいます。
ですが、テスト前や受験前の一時的なパワーアップや
全く勉強しない子どもの第一歩のきっかけなど、
短期的にやる気をアップさせたい場合は
ご褒美を活用したほうが良い結果をもたらします。
ハーバード大学教授フライヤー氏の研究によると、
「ご褒美で釣ることは最終的に学力のアップに結びつく」
という結果が出ています。
ただし、テストで100点取るというように結果に対して
ご褒美を与えても学力には影響がありませんでした。
それよりも、結果を出すために努力したことに対して
ご褒美を与えると効果が大きいことがわかっています。
ご褒美の効果的な実践と注意点は以下のとおりです。
【ご褒美は心理的・言語的なものにする】
ご褒美を金銭にすると「勉強はお金をもらってするもの」
というネガティブなイメージを持ってしまいます。
それよりも家族みんなで美味しいものを食べに行くなど
子どもが「うれしい」「楽しい」という感情を持つような
心理的な報酬や、褒めるといった言語的報酬が
子どもの「もっと勉強したい」というポジティブな感情を
高めてくれます。
【ご褒美はサプライズで】
「◯◯したら××をあげる」のように、
あらかじめご褒美を言っておくことは避けましょう。
全く勉強をやる気のない子どもに対しては
効果があるかもしれません。
そうした子ども以外は、頑張ったことに対して
「一緒に遊園地に行こうか」と誘うなど、
本人の予期しない形でご褒美をあげるほうが効果的です。
【目標達成までのサポートを忘れない】
ご褒美作戦が成功して子どもが勉強を始めたら
それで終わりではなく、続けなければ意味がありません。
そのためには目標が必要です。
「次のテストで+20点」「△△校合格」といった
具体的な目標を親子で一緒に考えてください。
そして目標を達成するためには
何を、いつまでに、どれくらい勉強すればいいのかという
計画を立てなければいけません。
目標や計画が立てられたら、親御さんは目標達成まで
根気よくサポートを続けてください。
ご褒美は勉強を始める「きっかけ」です。
このきっかけを上手く活用して子どものやる気を引き出し
自主的に勉強を始め、その姿勢が続くよう、
子どものサポートをしてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。