こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
勉強の仕方はいろいろありますが、
なかの一つに「繰り返し学習」があります。
繰り返すことは記憶の定着に役立ちますが、
効果はそれだけではありません。
繰り返し勉強することは、テストや受験など本番に挑む
子どもの自信を支えてくれます。
スポーツの練習にしても、プレゼンのリハーサルにしても
繰り返すと「よし、できそうだ」と自信につながります。
繰り返し勉強することは本当の理解にもつながります。
東京薬科大名誉教授の山岸明彦氏は物理の方程式を挙げ、
ただわかっただけでは使い物にならない、と説きます。
「この式を使った問題を多数解くことによって、
この式の本当の意味を理解する。
この式の本当の意味を理解して、
初めてこの式を使えるようになる」
(東京薬科大学研究ポータル【CERT】)
これは物理に限らずすべての科目に当てはまります。
繰り返し学び、多数の問題を解いて、
その知識・スキルを十分に会得し、
自由にコントロールできるようになることが、
本当の理解につながります。
繰り返し学習することで、知識の精度が高まります。
情報工学者のロバート・W・フロイト氏は、
「同じ問題を解き直し、同様の問題にもかかわる
共通のルールのようなものを見つけ出せば、
早く解決する方法がわかるようになる」
と述べています。
問題を解いて丸つけして終わり、では
勉強したつもりになっているだけで、
勉強した効果は小さいです。
再び解き直すことで理解が進み、本質を把握できます。
すると知識の精度が上がり、子どもの能力も高まります。
気をつけたいのは過度な反復練習です。
例えば漢字を覚えるために繰り返し書き取りをするのは
欠かせない勉強法ですが、過度な反復練習は
「記号を書き写すだけの作業」になってしまいます。
勉強するための行動が単純な作業に変化してしまうと
記憶に定着しないので意味がありません。
漢字を覚える場合、3回から5回ほど書いたら
その漢字の意味や成り立ち、熟語も合わせて理解すると
より覚えやすくなります。
子どもが繰り返し学習を家庭で行うために、
家庭学習の習慣化ができるよう
親が子どもをサポートしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。