こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
大学入試がこれまでの記憶力偏重から、
思考力を重視する教育へと大きく方針が変わっています。
思考力を重視した入試には考える力や
言葉で説明する力など、高い国語力が欠かせません。
ですので、今まで以上に「国語力=言語能力」が
重要視されます。
また、大学入試では総合型選抜や学校推薦型選抜による
入学者の割合が増えていますが、
その入試では小論文で生徒の論理力や物の見方・考え方を
評価する方式が多く取られています。
このように入試では国語力の向上が鍵となっています。
ですが、国語の向上は入試だけが目的ではありません。
国語を勉強する目的とは何でしょうか?
【「考える力」を育む】
「考える力」とは、読み解く力、真実を見極める力、
文章をまとめる能力などがあります。
文章や言葉に含まれる事実を読み取り、
必要な情報を見つけ出す能力は、
国語だけでなく他の教科にも必要な能力です。
【「感じる力」を育む】
「感じる力」とは、詩や文学作品の内容や人物の気持ち、
自然を愛する心などを文章から感じて共感する
力のことです。
この力は言葉には表すことができない人の心の機微を
正確に読み取る能力にも通じます。
【「表す力」を育む】
「表す力」とは、自分が実際に感じたこと、思ったこと、
考えたことを言葉や文章として正しく表現できる
力のことです。
自分の考えを他人が理解しやすいように
組み立てて表現するためには、
分析力や論理的な構築力、語彙力も必要になります。
【「想像する力」を育む】
「想像する力」とは自らの経験に基づいたものではなく、
頭の中で想像し、イメージを膨らませ、
自由に思い描くことができる能力のことです。
相手の表情や声などから、言葉にださなくても
今どんなことを感じているか、思っているかを
予測する力とも言えます。
「想像する力」は「考える力」「感じる力」と合わせて
「理解する力」となり、
物事の本質を捉えるにはなくてはならない力となります。
これは人と喜びや感動を分かち合ったり、
他人の痛みや悲しみを理解する力にもつながります。
子どもの国語力は年々低下していると言われています。
その原因の一つはゲームやSNS、動画などにより
本を読む機会が少なくなったことが挙げられます。
そうした中で国語力を家庭で育てるには、
読書だけでなく日常会話を通じて
子どもの語彙を増やしていくことが求められます。
親子で一緒にニュースやクイズ番組を見ながら、
子どもが知らない言葉を解説したり、
辞書やインターネットで調べたりするなど
語彙力を鍛えることは家庭でも出来ます。
受験時にたくさん詰め込むよりも、
普段から少しずつ無理なく力をつけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。