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笑顔の効用

2023/10/11
Victoryブログ

こんにちは。

Victory学院講師の山田修です。

 

勉強中に笑っている子どもを見ると

「ヘラヘラするな」と小言の一つも言いたくなります。

 

ですが、心理学的・生理学的な観点から

笑顔には多くの利点があることがわかっています。

 

今回はそのうち笑うことで活性化される脳の働きについて

書きます。

 

活性化される脳領域の一つは「前頭前野」です。

前頭前野は記憶、意思決定、注意、実行など

思考や行動の中心となる様々な機能を担っています。

 

この機能は勉強においても非常に重要なものです。

そしてこの前頭前野は笑いにより活性化します。

漫才を見せて集中力や認知機能を測った実験では、

笑った被験者の方が結果が良かったとされています。

 

しかも、作り笑いよりも心からの笑いの方が

結果がより向上しました。

心から笑う方が前頭前野の活性化には効果的です。

 

活性化されるもう一つの領域が「海馬」です。

海馬は、新しいことを記憶するときに使う脳領域です。

笑うと活性化されて、記憶力がアップします。

また、笑いによって脳波の中でも「α波」が増えて

脳がリラックスします。

また医師や理性をつかさどる大脳皮質に流れる血液量が

増加するため、脳の働きが活発になります。

 

笑うことの効用はこれだけではありません。

 

例えば、NK細胞が活性されます。

NK細胞とはナチュラルキラー細胞のことで、

がん細胞や体内に侵入したウイルスなど

身体に悪影響を及ぼす物質を退治する細胞です。

 

またエンドルフィンといわれる物質が分泌されます。

この物質は幸福感をもたらすほか、

「ランナーズハイ」の要因ともいわれ、

モルヒネの数倍の鎮痛作用により痛みを軽減します。

 

さらには、笑うことにより深呼吸や腹式呼吸と同じ状態

になり、体内に酸素がたくさん取り込まれます。

そのため血の巡りが良くなり、

新陳代謝も活発になります。

 

楽しいことや面白いと思っていることに取り組むとき、

大人も子どもも顔はニコニコしているはずです。

日常生活に子どもが好きなことを積極的に取り込んで、

笑顔の数を増やしていきましょう。

 

親もわが子が面白がっていることに便乗して

「楽しい」「ワクワク」を一緒に楽しんでください。

家族みんなで笑顔あふれる家庭を作ることで、

勉強も効果が上がります。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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