こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「朝起きるのがつらい」
「授業中居眠りしてしまう」
そんな悩みを抱えているお子さまのおられるご家庭が
多いのではないでしょうか?
成長期の子どもにとって、睡眠は欠かせません。
脳と身体を休め、疲労を回復させるだけでなく、
成長の促進や免疫機能の向上、記憶の固定など
多くに重要な役割を担っています。
中高生の眠るべき時間について、米国立睡眠財団が
数々の研究をもとに推奨時間を公表しています。
それによると、14〜17歳は8〜10時間、
個人差を最大限考慮しても7時間以上は眠ったほうが良い
としています。
日本の場合、内閣府の調査によると
高校生の平均睡眠時間は7時間弱と
推奨時間に達していません。
「我が子が睡眠不足かどうかわからない」という方は、
休日の起床時間を注意してみてください。
平日よりも3時間以上遅い場合は、
睡眠不足になっていると考えていいでしょう。
睡眠不足だと日中に強い眠気を感じる割合が格段に増え、
ウトウトして授業に集中できなくなります。
また計算処理能力などのワーキングメモリーが低下します。
記憶に関わる脳の「海馬」も、睡眠時間が短い子は
長い子に比べて小さめであることもわかっています。
睡眠不足は学習面だけでなく、肥満や生活習慣病、うつ病
などの発症率が高くなる危険性も指摘されています。
寝不足の原因の一つに「ブルーライト」があります。
これはLEDを使用したパソコンやスマホ、テレビなどの
液晶画面から多く発せられています。
夕方から深夜にかけて浴びるブルーライトは
体内時計の時刻を遅らせ、夜型化が進行します。
さらに、覚醒効果もあるので、多少眠気があっても
動画を観ると寝付けなくなります。
特に入試を控えた受験生は就寝時間が遅くなります。
勉強中は蛍光灯から発せられるブルーライトが目に入り
夜型化がさらに加速します。
また、生まれつき夜型という人も3割ほどいます。
そういう子に「朝起きられないのはダメ」と決めつけて、
子どもを追い込むことはしないようにしましょう。
夜型傾向が強い子どもにとって早寝早起きは難しく、
特に生まれつき夜型体質の子どもは、
午後以降、夜にならないと集中力が上がりません。
それでも勉強はしていかなければいけませんから、
どの程度夜型傾向が強いのかを見極め、
その子に合った勉強スタイルを考えることが大事です。
夜型の子どもには、就寝時間があまり遅くならないように
注意しつつ、ある程度は夜更かしして勉強するしかないと
思います。
平日の寝不足分は休日に解消を図りますが、
平日と同じ時刻に起こし、日光を浴びさせてください。
そしてお昼過ぎに1時間+αくらいの昼寝をするように、
戦略的な昼寝が大切です。
今回のブログは、下記の記事を参考にしました。
『日本の子供は世界トップクラスの「夜更かし」
肥満・うつ病のリスクも…理想の睡眠時間は?』
(2023.10.8付、朝日新聞)
最後までお読みいただきありがとうございます。