こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
「うちの子は文章題や応用問題が苦手だ」
「自分で考えて行動できる人間に育ってほしい」
我が子の考える力に不安や心配されている親御さんは
おられませんか?
情報化、グローバル化、多様化が進む現代において、
自分で考える力は非常に重要です
そのために必要な力の一つに「クリティカルシンキング」
があります。
耳慣れない言葉だとお思いの方もおられると思いますが、
2012年の学習指導要領で「クリティカルシンキング」
に関する言及があります。
クリティカルシンキングとは、日本語では「批判的思考」
と訳されています。
なぜその選択をするのか。
なぜそのような意見を持ったのか。
自分が納得がいくまで考えることが
クリティカルシンキングです。
この言葉に含まれる「クリティカル=批判的」は、
相手を非難するようなネガティブな意味ではありません。
原語となる“critical”の本来の意味は
「事の是非を判断するために注意深く考え、分析する」
です。
クリティカルシンキングを身につけると、
以下のような能力を伸ばすことができます。
・物事を様々な角度から考え、
より良い方法を導き出す発明的思考力
・必要な情報とそうでない情報を自分で判断して選ぶ能力
・幅広い視野をもって様々な視点から問題を解決する能力
クリティカルシンキングを養うために
ご家庭でできることとして、
「根拠を尋ねる」ことがあります。
「どうしてそう考えたの?」
「どうしてそっちを選んだの?」
と尋ねることで、子どもの思考は深まっていきます。
そして子どもが理由を話してくれたら、
どんな内容でも「へぇ〜、なるほど」と
興味深そうに反応してあげてください。
気をつけていただきたいのが、聞き方です。
「なんで?」と詰問調では子どもは身構えてしまいます。
なるべく柔らかく「どうして?」と尋ねてください。
もう一つの声かけは「たとえば?」です。
子どもが「地球温暖化が進んでいるんだよ」と言えば、
「たとえばどんなことから地球温暖化が進んでいることが
わかるの?」
と尋ねます。
すると、子どもは自分の持っている知識や経験を
思い出そうとし始めます。
こうして「根拠」と「結論」を結びつけることが
できるようになります。
クリティカルシンキングとは自分の頭で考えることです。
考えた結果「みんなと同じでいい」であれば
それで構いません。
大切なことは「自分を軸に置くこと」です。
「叱られたくないから」「◯◯だと聞いたから」
ではなく、
自分の頭で考え判断する力を育てられるよう、
ご家庭でも取り組みを進めてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。