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LGBTについて考える

2022/06/13
Victoryブログ
こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。

先週は下記のニュースが目に留まりました。

『ジェンダーレス水着が開発された
 「体型が肌を露出したくない」
 生徒の思い反映 性の問題に限らず』
          (2022年6月9日)



学校現場で制服のスカート・ズボンが選べるなど
ジェンダーレス化が進んでいます。
そのような現状のなかで
「2、3年前から『トランスジェンダーの生徒が
いて、その生徒が着用できる水着がないか』
という問い合わせが、学校水着を扱う販売店
から年に3、4件ありました」
ということがきっかけで作られたとのことです。

先日高校の教科書が変わったことを
ブログに書きました。
そのときはSDGsが大きく取り上げられるように
なったと書きましたが、
同様にLGBTも取り上げられるようになりました。
小学校では2020年から、中学校では2021年から
教科書で取り上げられるようになっています。
高校ではすでに家庭科の教科書に2017年から
取り上げられていますが、今年からは
公共や家庭科、保健体育のほぼすべての教科書で
取り上げられています。

LGBTとは
・“L”=レズビアン(女性同性愛者)
・“G”=ゲイ(男性同性愛者)
・“B”=バイセクシュアル(両性愛者)
・“T”=トランスジェンダー(体の性と心の性が一致
しない人)
の頭文字をとった単語で、セクシャルマイノリティ
(性的少数者)の総称の一つです。
実際には“Q”(クエスチョニング、クィア)、
“A”(アセクシュアル)
その他さまざまなセクシャリティが存在します。
“L”“G”“B”“T”だけでは一人ひとりの
セクシャリティをくくることができません。
そのため“LGBTQ+”と称することが増えています。

なぜ学校教育でLGBTが取り上げられるように
なったのでしょうか。

日本におけるLGBTの割合は、調査機関や調査方法
によってばらつきがありますが、約3〜10%と
いわれています。
1クラス1〜3人いることになります。

これまでは肉体的な男女の違いを前提に
授業や行事が進められてきました。
ですが学校生活で、性的志向を理由にいじめを
受けて不登校になる、という事例が起きています。

自分の性に違和感を感じたのは、小学校低・中学年の
時期に同性の友達との違いを感じたことが
きっかけだということが多いようです。
そうしたことから学校制服の見直しや
多目的トイレの整備などが実施されています。

LGBTに関連して全ての児童生徒が
不快な思いやいじめを受けたりしないよう、
正しく知ることが必要です。

では、我が子がLGBTかもしれないと思われる
様子が見られたら、親としてどのような対応を
すれば良いのでしょうか。

子ども自身が「自分は何者なんだろう」と
心が不安と混乱で動揺しているなか、
親までが動揺すれば、子どもはより混乱し、
事態は悪くなるばかりです。

我が子からLGBTであることをカミングアウト
されたら、以下の6か条を心がけてください。
最後まで話をきちんと聞く
セクシュアリティを決めつけない
「話してくれてありがとう」を伝える
「どうして話してくれたのか」
    「何に困っているのか」を聞く
「誰かに話しているか」
        「誰に話してもいいか」を確認する
つながれるための情報を伝える、つながる
薬師実芳・笹原千奈未・古堂達也・小川奈津己
『LGBTってなんだろう』合同出版(2014)より

LGBT当事者は親にカミングアウトすることで
「親の期待を裏切ってしまう」
「親に拒絶されそうで怖い」
といった不安を持っています。

カミングアウトされたときに大切なのは
『あわてず』『騒がず』『問い詰めず』の姿勢です。
親が受け入れることで子どもは救われます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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