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SNSで句読点をつけますか?

2022/09/16
Victoryブログ

こんにちは。

Victory学院講師の山田修です。

 

先日ネットで面白い記事を読みました。

『中高年は知らない…若者がLINEで句読点がついた文を

心底嫌悪する本当の理由』

御田寺圭.PRESIDENT Online.2022-09-07. 

https://president.jp/articles/-/61340?page=1

 

その記事によると若者はメッセージのやり取りで

句読点、とりわけ句点“。“がある「文書」を目にすると

自分の責任を追求されているような、

詰問に近いニュアンスを感じ取り嫌う、とのことです。

 

若者にとってLINEでのやり取りは「会話」なのに対し

年長者にとっては「文書送信」の一形態です。

仲間との会話の中にいきなり句読点が書かれた文書を

送りつけられたら冷たい印象を受けてしまい、

良い印象を持たないのです。

 

親子で連絡を取るためにLINEを使っている方も

おられると思います。

子どもに送る文に句読点をつけたら

読んでもらえないかもしれませんね。

 

このようにLINEをはじめとするSNSを使う目的が

年代によって違います。

若者は会話の手段としてSNSを使うので単語や記号で

コミュニケーションが成立します。


そのことが国語、とりわけ読解力の低下につながって

いるのでは、といわれています。

 

2018年に実施された国際学力到達調査(PISA)によると、

日本は読解力は調査した79カ国中15位と、

前回の8位から順位を下げ、得点も平均を下回りました。

その要因として「子どもたちの言語環境が急激に変わり、

読書などで長文に触れる機会が減った」ことを

文部科学省はあげています。

 

日本の高校生は読書の割合が低かった一方、

LINEなどの短文のチャットを毎日やっている子どもは

87.4%で、全体の平均67.3%を上回っています。

 

上で述べたようにSNSでは短文や記号で会話をしたり

句読点を書かなかったりするような使い方をします。

そのため「誰が、何を、どうした」という文章の構造や

代名詞・指示語が何を意味するのかといった

文章を読む力が養われません。

また読解力に必要な語彙も増やすことはできません。

 

読解力は国語だけでなく全ての科目に必要な力です。

他教科の勉強でも日本語で知識や情報を得ます。

 

しかし、読解力を高めるために子どものSNSを禁止する

ことは現実的ではありません。

代わりに親子での会話やSNSでは短文での会話はやめ、

正しい日本語を使うようにすることも一つの方法です。

お子さまに意識させることで正しい日本語が身につき

読解力も高まるのではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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