こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
先日東京で開かれた将棋対局で棋士がマスクを外して
対局したために反則負けとなるニュースがありました。
日本将棋連盟は新型コロナウイルスの流行を受けて
「対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として
不織布)を着用しなければならない」と定めていました。
「ルールだから守るべき」
「注意や警告もなしにいきなりの反則負けは厳しすぎる」
「そもそも将棋の対局にマスクは必要なのか」
様々な声があがっています。
ルール【rule】規則。通則。準則。例規。(広辞苑)
辞書にはこのように載っています。
私たちの周りには「社会のルール」「生活のルール」
「家族のルール」などに様々なルールが存在しています。
法律のように社会全体で守るべきルールとして
定められているものもあれば、
決められた日にゴミを出すなどその地域のルールなど、
いろいろなルールがあります。
こうしたルールは私たちが安心して生活するために
大切な役割を持っています。
例えば、人からお金を奪うことは犯罪行為です。
それを行った人は罰が与えられるというルール=法律が
あります。
もしそのルールがなければ人からお金を奪うことが
当たり前の世界になってしまいます。
ルールがあることで私たちは人からお金を奪われるという
不安からはとりあえずは免れることができます。
ではルールは全て守らなければならないのでしょうか。
そんなことはありません。
ルールの中には何のために決められているのかわからない
ものや時代に合わなくなってしまったものがあります。
よく話題になるブラック校則も
「誰のために」「何のために」という視点を持つことで
見直す方向が見出せます。
またルールはルールだとして決められたとおりに
行動しなければならないとすると
かえって不自由になることもあります。
最初にあげた反則負けの例はこれに当てはまるでしょう。
みんながお互いを思いやり支え合いながら生活することで
社会は成り立っています。
罰則を与えられるからルールを守るのではなく、
他人に迷惑をかけないため、不快な思いをさせないために
ルールを守るという視点を持つことが必要です。
保護者の皆さまはそうしたことをお子さまに伝えるよう
心がけていただきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。