こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
日本時間の今日からサッカーワールド杯(W杯)が
始まります。
今回は中東のカタールという国で開催されます。
中東の国で開催されるのは長いワールドカップの歴史でも
初めてのことです。
カタールとは一体どのような国なのでしょうか?
国名のカタール“QATAR”はアラビア語で「滴」を
意味します。
その名が示すとおりペルシャ湾に水滴を落としたような
形の半島の国です。
面積は秋田県よりも少し狭く、人口もおよそ290万人と
とても小さな国です。
首都はドーハです。
日本代表チームにとっては、1994年のW杯大会への
出場を逃した予選の最終戦、イラクとの試合が行われた
場所で、「ドーハの悲劇」という言葉も生まれました。
雨が非常に少なく、国土の大半が砂漠で、夏場の気温は
40度を上回ります。
ですので通常6月に開催されるW杯が11月に
開催されることになりました。
豊富な天然ガスや石油の資源に恵まれ、
特に天然ガスの埋蔵量は世界の13%を占めています。
日本はカタールから石油や天然ガスを輸入しています。
2020年の貿易統計によると
カタールの最大の輸出相手国は日本で、
輸出総額の15%を占めています。
こうした資源により目覚ましい経済発展を遂げました。
昨年の国民一人当たりの国内総生産(GDP)は
およそ6万9000ドルで世界8位です。
これは日本のおよそ1.75倍です。
エネルギー資源の収入で財政も潤い、
電気や水道代、教育費や医療費は全て無料です。
こうした急速な経済発展を背景に、
中東初のW杯を実現させました。
しかし、今回のW杯の開催については欧米諸国を中心に
批判や抗議の声もあがっています。
W杯開催に伴って人権侵害が起きているのではないか、
という批判です。
W杯開催に伴いやってきた外国人労働者が過酷な状況で
働かされてきたのではないか?と指摘されています。
過酷な労働環境で6,000人以上が死亡したと
指摘されています。
イスラム教の保守的な教えが浸透するカタールでは、
カタールの元代表が性的マイノリティの人たちは
精神的な傷だと発言して、抗議が相次いでいます。
国際サッカー連盟のプラッター元会長は
「カタールを開催地に選んだのは間違いだった」
と発言して波紋を広げています。
サッカーW杯は世界最高峰の大会です。
参加するすべての関係者が安全に行われるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。