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反抗期がない?!

2022/11/22
Victoryブログ

こんにちは。

Victory学院講師の山田修です。

 

10〜15歳のいわゆる思春期に起こるとされている

「反抗期」。

自分でも理由のつかない感情に振り回される反抗期は

なぜ起こるのでしょうか?

 

「親子でも、別個の人間なので考え方や価値観は違うはず

です。

徐々に成長とともに自分なりの考え方・価値観が

生まれてくると、ずれを感じて親子の間でもすれ違いや

摩擦が起こると。

それが、派手になって表に出てきた形が『反抗』、

そういう時期が反抗期に集まってくるということだと

思います。」(京都女子大学 正木大貴教授)

 

反抗期は親子関係を結び直す時期のことです。

親が子に対して「守ってあげる」「やってあげる」という

これまでの上から下へのタテの関係から

お互いが自立し「守りあう」というヨコの関係に

結び直されていきます。

 

思春期の子どもは身体は大きくなっても

社会的にも経済的にも自立できていません。

親も我が子はまだまだコドモだとしか見れず

お互いにヨコの関係にはなれません。

そして反抗期が始まるとお互いに衝突を重ねながら

徐々にタテからヨコの関係に結び直されていきます。

ある程度結び直されたところで反抗期は終わります。

 

最近、反抗期がない子どもが取り沙汰されています。

2017年明治安田生命生活福祉研究所によると、

約3割の親が我が子に反抗期が無いと回答し、

約4割の子どもが親に反抗したことが無いと

回答しています。

 

聞き分けが良くて手がかからない、いい子だと思う反面、

大人になってから問題を起こすのではと心配になる方も

おられるのではないでしょうか。

 

反抗期が無い子どもには2つのパターンがあります。

 

一つは子どもが小さい頃から親と対等な立場で接している

パターンです。

思春期以前に親子関係がタテからヨコの関係に

結び直されている場合、反抗する理由がありません。

 

これは友達みたいな親子関係ということではありません。

一見仲がいいように見えますが、親が子どもの立場まで

降りてきているにすぎません。

下手をすれば子どもの方が親よりも上の立場になります。

これでは子どもは暴君化し、親はオロオロするばかり

という事態を引き起こしてしまいます。

 

もう一つのパターンはタテの関係がずっと続く場合です。

親の保護や支配が成人を迎えても続いているようだと

そのまま自立できない子どもになる可能性が高いです。

こういう子どもは自分で考えることができないので、

他人の受け売りをすぐに自分の考えと勘違いしてしまう

ことが多いです。

 

子どもにはしっかり独り立ちして欲しいと願っていると

思います。

ですから皆さまはお子さまの反抗期があるのか無いのか、

なければ原因を注意して見守ってください。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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