こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
“VUCA(ブーカ)”という言葉をお聞きになったことは
ありませんか?
これはVolatility(変動性)、Uncertainty (不確実性)、
Complexity (複雑性)、Ambiguity (曖昧性)の頭文字を
とった言葉で、「予測困難で不確実、複雑で曖昧な状態」
を意味します。
元々はアメリカの軍事的用語として使われていましたが、
ビジネスや教育においてもキーワードとして
注目されています。
インターネットの急速な拡大、震災などの自然災害、
地球温暖化による異常気象、グローバル化の進展など、
さまざまな問題が私たちの身の回りに起こっています。
それだけでなく新型コロナウイルスの感染拡大による
社会構造の変化やロシアのウクライナ侵攻による世界経済
の変化など、現在は予測不可能な時代です。
これまで経験したことのない想定外の変化が起こるのが
「VUCAの時代」といえます。
近年SDGsが学習指導要領に記載され、
全世界的な目標としてクローズアップされています。
予測不可能な変化が起こっている世界で、
持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みは重要です。
VUCAの時代をこれから生きていく子どもたちには、
変化に対応し持続可能な社会の実現が求められます。
VUCAの時代は正しい解答がない問題だらけです。
そもそも問題がどこにあるのか、
何を問題としてどこに答えを導いていくのかを
はっきりさせる必要があります。
ですので問題解決能力よりも問題発見能力が
求められます。
そうした傾向を受けて入試では、
暗記した知識のみで解答する問題は少なくなり、
制限時間内に問題文や資料から情報を読み取り
自分で課題を発見して解答する問題が増えています。
問題発見能力に加えて必要な力は「自己肯定感」です。
自分を信じ、自分を肯定することができてこそ
予測困難で不確実な状況にも惑わされず進めます。
さらに他者とのコミュニケーションも非常に重要です。
それには自分の考えや思いを正しく伝える力が必要です。
と同時に自分や相手の考えや思いを理解できなければ
コミュニケーションはスムーズにはいきません。
これらの力を高めるには家庭での会話が欠かせません。
家族がそれぞれの意見や気持ちを伝え合ってこそ
コミュニケーション能力は育まれます。
不確実なVUCAの時代にあって、
子育てにも正解はありません。
ですが子どもが自立することを皆さま望んでおられると
思います。
我が子がこれからの社会を生き抜く力を持てるよう
私たちも一緒に考えて取り組んでいきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。