こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
子どもたちは冬休みに入り
動画やゲームなどに時間を取られ遅くまで起きていて、
朝もなかなか起きてこなくなりがちです。
また受験生は追い込みのこの時期に遅くまで勉強して
睡眠不足になる子どもが多く見られます。
子どもの理想的な睡眠時間は
小学生で9〜12時間、中・高校生で8〜10時間
とされています。(米国睡眠医学会より)
睡眠不足は心身ともに大きく影響します。
身体面では、成長ホルモンの分泌が不十分になります。
そのため身長の伸びが遅れる場合があります。
また疲れが取れないので
風邪などの病気にかかりやすくなります。
精神面では、自律神経の乱れから情緒不安定となり
気分が落ち込んで何もする気になれなくなります。
また小学生だと眠気をうまくコントロールできずに
イライラ・多動・衝動行為が見られたりします。
睡眠時間が足りないと集中力が低下します。
また思考力や記憶力といった脳の働きも低下します。
そんな状態では効率的な勉強はできません。
睡眠の重要な働きの一つが記憶の定着です。
睡眠には脳を休める「ノンレム睡眠」と
身体を休める「レム睡眠」があります。
睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠を交互に繰り返すことで
日中の記憶が整理され定着するとされています。
この繰り返しの時間はおよそ1.5時間です。
睡眠時間が短いとこの繰り返しが十分に行われず
日中の記憶が脳に定着されなくなるのです。
とはいえ長時間眠れば良いというわけではありません。
睡眠の質も問われます。
質の良い睡眠をとるためのポイントは以下のとおりです。
【夕食は寝る3時間前に済ませる】
食後すぐに寝ると身体が消化活動を優先させるため
眠りが浅くなります。
夜食はできる限り避けるべきですが、
どうしても何か口にしたいときはナッツや小魚といった
少量でも腹持ちの良い食品がおすすめです。
コーヒーやお茶などのに含まれるカフェインは
神経興奮作用があるため寝る前は避けましょう。
【風呂は寝る2〜3時間前に入る】
入浴には体をほぐして疲労を緩和する働きがあります。
寝る2〜3時間前に風呂に入ると
身体が温まった後に体温が下がるタイミングで眠気を催し
スムーズに睡眠に導かれます。
【寝る前にスマートフォンを見ない】
人間の身体はメラトニンと呼ばれる物質が分泌されて
睡眠に入ります。
スマートフォンやパソコンのブルーライトを浴びると
脳が昼間だと勘違いしメラトニンの分泌が阻害されます。
寝る1〜2時間前はスマートフォンやパソコンの使用を
控えましょう。
質の良い睡眠を確保することで学習効果は高くなります。
早寝早起きができていない、寝不足の子どもにとって
冬休みは睡眠を見直す良い機会です。
保護者の方もお子さまの睡眠に注意してあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。