こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
昨年の今日Victory学院のブログを書き始めて、
1年が経ちました。
これからも皆さまに読んでいただけるような記事を
書いていきたいと思います。
さて、本日は「復習のタイミング」について書きます。
頑張って勉強したのに、内容をなかなか覚えられないと
嘆いている子どもは多いと思います。
しかし、人間の脳は物事を忘れるようにできています。
脳には容量があり、
不必要と判断された情報を忘れることで記憶が整理され、
必要な情報を効率的に取り出すことができるように
プログラムされています。
4月12日にこのブログで述べた
「エビングハウスの忘却曲線」によると、
人間は1時間で半分、1日後には約70%を忘れるように
できています。
暗記が得意な子どもや、逆に苦手な子どもがいますが、
この忘れるスピードに個人差がないといわれています。
ですので、勉強は「忘れる」ことを前提に行う
必要があります。
であるならば、方法は一つです。
それは「復習」です。
暗記してもその後復習をしなければ、
時間の経過とともにどんどん忘れていきます。
しかし、何日かあとにもう一度暗記すると、
最初に暗記したときよりも記憶は強化されます。
さらに何日かあとに暗記すると、
記憶はより強固なものになります。
また、暗記に要する時間も2回目、3回目と繰り返すほど
短縮されます。
復習はタイミングが重要です。
カナダ・ウォータールー大学の研究結果によると、
学習してから24時間以内に10分間の復習をすると、
記憶はほぼ100%に引き上げられます。
さらに1週間後には5分間の復習をすることで、
定着度は上がります。
最初は寝る前に行いましょう。
人の記憶は睡眠中に整理されます。
英単語や年号など暗記学習は寝る前の時間帯が最適です。
論理的思考が必要とされる理数系の科目は、
朝目覚めて頭がスッキリと冴えている時間帯に行う方が
効率がいいです。
次は週末に復習します。
2、3日後に再度復習することが望ましいのですが、
平日は忙しくて時間が取れないこともあります。
まとまった時間を取ることができる週末の土・日曜日に
復習することで、
その週に習ったことをじっくり見直し、効率よく復習を
行うことができます。
そしてテストまでの間は週末ごとに復習をしましょう。
そのときは小テストなど「知識を使う」かたちで
記憶が定着しているかどうかを確認します。
学力を上げるには、復習を繰り返すことが大切です。
親の皆さまもお子さまの様子を見ていただき、
お子さまが短時間で集中して効率よく勉強できるよう、
サポートをしてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。