こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
今年度の東京大学の学部入学式での祝辞が
SNSで話題を呼んでいます。
新入生に向けてメッセージを送ったのは、
感染症対策を支援する国際機関「グローバルファンド」で
対策部長を努める馬渕俊介さんです。
馬渕さんは「夢」について次のとおり述べておられます。
『夢は、探し続けて行動し続ける人にしか見つけることが
できない』
子どもに「夢」について話をすると、
「3年後の未来がどう変わっているかわからないのに、
今から将来の夢を考えてもしょうがない」
という返事が返ってきそうです。
将来の夢がないとう子どもは少なくありません。
「将来の夢や目標を持っているか」との問いに対して、
「ある」と答えた割合は、
小学生の79.8%、中学生の67.4%でした。
(『令和4年度全国学力・学習状況調査』より)
高校受験などで進路選択の時期である中学生の約3割が、
自分の将来の夢や目標がないと回答しています。
「夢を持ちなさい」と周囲の大人に言われ続けて、
悩んでいる子どもも多いのではないでしょうか。
ですが無理に決める必要はありません。
将来の夢がない子どもは、
世の中にどのような仕事があるのか知らない可能性も
考えられます。
そのような子どもに対しては、
親や周りの大人が仕事の選択肢を教える必要があります。
親が焦って行動するのではなく、
「将来何がしたいのか」を前向きに考えられるよう
刺激を与えてください。
子どもにとって一番身近な大人は親です。
想像している以上に子どもは親の姿を見ています。
親がイキイキと働いている様子を我が子に見せることで、
夢や目標を抱きやすくなります。
一方、親の世代が子どもの頃に夢見た職業に就けたのは、
全体の6.5%という調査結果もあります。
(『働く人の意識調査』サントリー食品インターナショナル、2022年)
実現できないことの方が圧倒的に多いという現実を
知っている私たちは、子どもの夢を聞いたときに
「そんな夢ばかり見ていないで、現実を考えなさい」
と、つい言ってしまいます。
子どもの夢は絶対に否定しないでください。
無理だと思われる夢であっても、
親に応援してもらえれば
子どもは前向きに考えることができます。
親にできることは、子どもの可能性が広げることです。
興味をしていることを「いいね」と肯定されることで、
子どもの肯定感が増していきます。
子どもの夢を否定せず、夢を持ったことを認めましょう。
親としては我が子の夢が実現できることを望んでいます。
最初に紹介した馬渕さんが語るように、
子どもが夢を探し続け、行動し続けることができるよう
サポートをしてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。