こんにちは。塾頭山崎です。
定期考査が近づいてくると
子供たちは自分の勉強方法が正しいのかどうかが
不安になることがあるようです。
確かに自分の中学時代を思い出しても
なかなか暗記できないものがあったら
「何回も何回も書く」を試して、
それがうまく行かなかったら
「何回も声に出してみる」
を試してみて、
それでもうまく覚えられなかったら
「あちらこちらに書いて張っておく」
と色々な方法を試したものです。
英単語を引いたら
「あれ?これ、引いたことがあるぞ」
と思うことがありました。
なかなか覚えられず何度も何度も引いてしまうのです。
そのうち、「何回引いただろうか」と思うようになり、
初めて引いた時は、単語の下に赤線を引き、
2回目に引いた時は単語を四角で囲み、
3回目は、蛍光ペンで単語をなぞり、
などとやっていました。
さすがに3回目になると
「いい加減に覚えんかい‼‼」
と自分の頭をボカスカ叩いた記憶もあります(苦笑)
親から言われた勉強法がありますよね。
その勉強方法はその親だから
「合っていた」ということを忘れて
「万人に合っている」かのように思うのは危険です。
成績が悪い生徒がいるとします。
成績が悪い理由は、先天的なものを除いて、
大きく2つ理由があるのではないかと思います。
一つは、単に「勉強をしていない」。
もう一つは「勉強方法が合っていない」です。
最初の方は、単に「勉強してもらう」しかないです(;^_^A
もう一つですが、勉強方法など千差万別、色々あるので、
結局、自分で試して、自分で改善して、
自分に合った勉強法を見出していかねばなりません。
一番良くないと思うのは、
結果が出ないのにそのやり方に固執することです。
昔こんなことがありました。
今の場所に来る前の教室の時の話ですが、
教室の隣にコンビニがありました。
よくそこで弁当を買っていたのですが、
そこのアルバイト店員さんと話していたら、
なんと「13浪中」との事!
日本医科歯科大学に行きたいとの事でしたが、
既に「31歳」。
「予備校はどこに行っているのですか」
と聞くと「ずっとY予備校」との事でした。
「予備校を変えるつもりはないのですか」と聞いても
「Y予備校が私に合っている」という返答でした。
あなたはどう思いましたか(笑)
これは本当に極端な例だと思います。
結局、その浪人生がどうなったのか知りません…
塾生でも同じような人はいます。
私から「こういう方法があるよ」と教えても、
「いや、この方法が僕に一番合っている」と言って、
耳を貸そうともしないのです。
成績が伸びない生徒に多いですね。
「自分で色々試す」
「人の意見を取り入れてやってみる」
ということをやっていくことが
将来社会人になってからも生きてくると思います。
親御さんからも「俺(私)はこういう風にやっていた」
と教えることはあると思いますが、
それが「合う」かどうかは分かりません。
「みんながやっていた」方法だって
「合わない」ことは十分あり得ます。
その子が悪い訳ではなく、
単に「合わない」のです。
その辺をご理解いただき、
強制的にやらせるのではなく、
見守って頂ければと思います。
本人が工夫して自分なりの勉強法を
確立できるようになるために
待つことも必要なのです。
それができるようになると
一種の「成功体験」になります。
「自分はこういう風にして勉強ができるようになった」
という自信になりますよね。
「親」という漢字は「木の上に立って見る」と書きます。
「見守る」ということですね。
今日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。