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都立高男女別定員の撤廃検討へ

2022/07/18
Victoryブログ

こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。

先週気になったのは以下のニュースです。

『東京都教育庁 都立高の男女別定員 
試算受け完全撤廃時期検討へ
男女別の定員を段階的に撤廃する方針となっている
都立高校の入試について、都教育長は今年の入試結果
をもとに男女別定員を完全撤廃した場合の試算を行いました。

その結果、女子の合格者が全体でおよそ280人
増えることがわかり、都教育庁は今回の結果も参考に、
完全撤廃する時期を検討していくことにしています。』

(2022
714NHKニュースより)

都立高は全国の都道府県立高校で唯一全日制の
普通科の入試で男女別で定員が設けられています。

東京は私学の規模が大きく、都立高と私立高が
協調して中学3年生の進学先を確保してきたという事情があります。

この男女別定員ではほとんどの学校で女子より男子を
多く受け入れ、合格点は男子の方が低くなる傾向がありました。

ある高校では女子の合格最低点が男子よりも
89点も高くなるといった例も見られました。

また2018年に大学医学部の入試で女子を不利に
扱う不正が発覚しました。

こうしたなかで都立高の男女別定員にも批判が
寄せられ、東京都はこの制度の廃止を決断しました。

冒頭に挙げましたNHKニュースのとおり、
2021年度の入試で男女別定員を完全撤廃した場合は、
女子の合格者はおよそ280名増えることがわかりました。

廃止は段階的に進められる方針です。
2021年度の入試で行われた緩和策では
都立高109校中81校で男女格差がなくなったとのことです。

東京都教育庁によると今後緩和策を広げていき、
その後完全撤廃に踏み切るとのことですが、
具体的なスケジュールは検討中としています。

性別によって合格基準が変わることは
教育の機会均等が保証されないということです。
これは基本的人権の問題です。

男女共同参画社会が謳われている今日、
男女が共に学び、お互いに理解し合うためにも、
都立高の男女別定員も今の時代にあった形に
変わっていく必要があるのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます。