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学びて思はざれば則ち罔し

2023/06/29
Victoryブログ

こんにちは。

Victory学院講師の山田修です。

 

中国の書『論語』に次のような一節があります。

 

「子曰く、学びて思はざれば則ち罔(くら)し。

思ひて学ばざれば則ち殆(あや)ふし。」

 

これを現代文に訳すると、以下のとおりです。

「先生(孔子)はおっしゃった。

学ぶだけで考えなければ本当の理解には到達しない。

考えるだけで学ばなければ独断に陥る危険がある。」

 

この言葉を理科で例えると、

植物について、授業や本でいくら勉強したとしても、

実際に外に出て実物を観察し、自分なりに考察しないと

植物のことを本当には理解できません。

逆に、観察したことについて授業や本で勉強しないと、

正しい知識を得ることはできません。

 

「学ぶ」=人から教わる。誰かに教えてもらう。

「思う」=自分で考える。自分の意見を確立させる。

 

勉強の本来の目的は、

物事の本質を見抜く力を身につけることです。

 

人から学ぶばかりで、自分で考えようとしないと、

自力で答えを導き出す力が養われません。

 

逆に、自分で考えるばかりで人から教わろうとせず、

自分と違う考えや意見を取り入れようとしない人は

思考の幅が狭くなり、

自分の考えが正しいのだと独善的になってしまいます。

 

では、「学ぶ」と「思う」のどちらが大切でしょうか?

 

「関ヶ原の戦い」について、

「1600年の出来事」

「東軍の総大将は徳川家康、西軍の総大将は毛利輝元」

「東軍が勝つ」

などは「学ぶ」ことです。

これを覚えればテストでは点数を取ることができます。

その点では「学ぶ」>「思う」です。

 

ですが、学んだうえで、

「なぜ関ヶ原の戦いが起こったのか?」

「なぜ徳川家康の東軍が勝利したのだろう?」

「この戦いはその後の歴史にどのような影響を与えたの

だろうか?」

といったことを考え、自分なりの歴史観を確立することが

歴史を学ぶ目的です。

その点では「学ぶ」<「思う」となります。

 

ですので、「学ぶ」と「思う」のどちらか一方が大事

というのではなく、

2つのバランスが大事だと思います。

 

学び、よく考え、自分の考えや意見を確立させる。

ですが、人の意見を聞いたうえで、

自分の意見が間違っていると思ったら訂正し、

さらに考えを深めていく。

 

我が子がこのように勉強できる大人になれるよう、

皆さまもお子さまをサポートしてあげてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。