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反復学習

2023/09/12
Victoryブログ

こんにちは。

Victory学院講師の山田修です。

 

テスト範囲のお知らせには、

「繰り返し勉強しておくこと」

という一文が書かれていると思います。

 

繰り返し勉強することで、以下の効果が得られます。

 

【記憶が定着する】

あらゆる情報は、脳にある「海馬」という部位に

一時的に保存されますが、ほとんどは消え去ります。

ですが、繰り返し思い浮かべたり口に出したりした

情報だけが大脳皮質に送られ、そこに刻みこまれます。

学習したことを繰り返しアウトプットすることで

長期記憶となり定着されます。

 

【理解が深まる】

東京理科大学生命科学部名誉教授の山岸明彦氏は、

物理の方程式を例にあげ、

「この式を使った問題を多数解くことによって、

この式の本当の意味を理解する。

この式の本当の意味を理解して、初めてこの式を

使えるようになる。」

(東京薬科大学研究ポータル【CERT)

これは物理に限らず、全ての科目に当てはまります。

繰り返し学び、他の問題を解いてその知識・スキルを

身につけ、自由にコントロールできるようになることが

本当の理解につながります。

 

反復学習を行ううえで最も大切なのは、

繰り返すタイミングです。

 

これは、「エビングハウスの忘却曲線」を意識した

繰り返しを行うことが有効です。

 

「忘却曲線」は学習したことを○時間後、○日後に

復習を繰り返し、最初に学習したことを再度覚えるのに

どれくらい時間が節約できたか?を調べたものです。

例えばあることを覚えるのに最初は1時間かかったが、

1時間後に復習したときは30分で覚えたときは、

時間を50%節約できたということを示しています。

 

それによると覚えてから時間が経てば経つほど、

もう一度覚えるのに時間がかかります。

また、覚えてすぐはたくさん忘れますが、

そのあとの忘却は緩やかになります。

 

ですので、勉強した後は次の日、3日後、1週間後、

1ヶ月後に復習するというように、

細かく復習を繰り返すことが大切です。

 

反復学習を行う注意点として、

時間がかかることがあげられます。

反復学習とは繰り返し同じ内容を勉強するので、

時間がかかる学習法です。

反復学習の効果を最大限に得るためには、

学習計画を立てることと、

実行するための時間を確保する必要があります。

 

また、反復することは作業のように感じられ、

勉強の楽しみが削がれてしまうことがあります。

テストや受験といった明確な目的があれば

苦痛を感じるとしても反復学習を続けることが出来ます。

ですが明確な目的がない子どもは

勉強が苦痛に感じることがあるかもしれません。

 

何かを身につけるには反復する必要があります。

成績が伸び悩んでいる子どものいるご家庭では、

反復学習を行なってみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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