こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
算数や数学の点数が上がらない。
こうした悩みを持つ子どもは多いです。
こうした場合、計算ドリルをたくさん解いて
計算力を身につけようとします。
それも数学の点数を上げるには必要なことですが、
問題を解くには計算力だけでなく、
問題文を正しく理解する読解力も必要になってきます。
算数・数学の点数が上がらない子どもは、
ひょっとしたら読書量が不足しているかもしれません。
2016〜17年にベネッセ教育総合研究所が行った調査
によると、読書量と学力テストの結果の関係において、
10冊以上読んだグループと全く読まないグループとでは
学力の変化が偏差値で1.9上がりました。
特に算数では4.8%の差が開きました。
この結果を受けて、ベネッセ教育総合研究所は
「読書によって与えられた問いや条件を正確に読み取る
力を高めているのではないか」
という見解を示しています。
このように読書は算数や数学の成績に影響があります。
どれだけ計算力が高くても、
文章問題や問われていることの意味が分からなければ
問題を解くことができません。
結果として算数や数学に苦手意識を持つようにあります。
2020年に小学校で学習指導要領が改定されてからは、
低学年の算数でも文章題に取り組む内容になっています。
例えば、小学校2年生で学ぶ掛け算でも
ただ単に九九を覚えればいいだけでなく、
「かける数」と「かけられる数」の関係性を学ぶ内容に
変わっています。
子どもの読書量を増やすにはどうすればいいでしょうか?
学研ホールディングスが2015年に行った
「子どもの読書実態調査」によると、
「親の読書量」と「子どもの読書量」には
深い関係があることがわかっています。
その調査によると、親が全く本を読まない子どもは
1か月の読書量が平均2.1冊でした。
それに対して親が本を1か月に6冊以上読む子どもは
1か月の読書量が平均6.9冊にも上りました。
このように、親自身が本を読む習慣がなければ、
いくら子どもに「本を読みなさい」と言っても、
本を読むようにはなりません。
子どもに読書習慣を身に付けさせるには、
生活の中に本があり、
読書する姿を親が子どもに見せることが効果的です。
読書はいいことだと頭ではわかっていても、
日々忙しい中で余裕がなく、
読書から遠ざかっている方も多いでしょう。
一日5分でも親子で一緒に本を読む時間を作ることで、
子どもに読書の習慣を身につけさせたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。