Victory学院講師の山田修です。
4月24日におこなわれた
プロ野球・オリックス対ロッテ戦で
投手と審判のトラブルが起こりました。
投手が投げたボールの判定を巡って、
投手の態度が判定への不服と受け止められ、
審判が投手に詰め寄ったのものです。
投手が先日完全試合を達成した注目の選手
であったためニュースにも広く取り上げられ、
ご存知の方も多いと思います。
(野球に興味のない方は何のことがわからない
かもしれません。申し訳ございません。)
このとき、審判がその投手に対して
怒りの表情を見せながら詰め寄ったことに対し、
「パワハラだ」
「大人気ない」
といった声が寄せられています。
確かにそのとおりでしょう。
ですが
皆さんもこうした態度をお子さまに
とってしまうことがありませんか?
勉強しない。
約束を守らない。
そのことを注意しても
子どもは生返事を返すばかりで、
こちらのいうことを聞いているのか、いないのか…。
イライラが募って、つい声を荒げてしまう。
そんな「怒り」にどう向き合えばよいのでしょうか。
よくいわれるのが「6秒ルール」。
怒りでカッとなった時は
6秒間待ちましょう、
というルールです。
6秒で怒りが消えるわけではありません。
6秒待つことで暴言を吐く、
手をあげるなどの衝動的な行為を
避けることができるといわれています。
このように怒りをコントロールする手法は
“アンガーマネジメント”
といいます。
アンガーマネージメントの目的は
「怒らない」ではありません。
「怒り」は誰もが持っている感情です。
「怒り」を否定するのではなく、
怒るべきことと怒らないでもいいことを
自分の中で線引きして、
怒るべきことに対しては上手に怒る、
怒らないでもいいことには怒らないで
済ませるようになることが
アンガーマネージメントの目的です。
感情に任せて子どもに怒りを
ぶつけてしまえば、
子どもだけでなく親自身も傷つき、
疲れてしまいます。
そうして原因となった出来事は
何一つ解決しないまま
ギスギスした時間だけが過ぎていきます。
そうならないように、
「今度はこうしてほしい」
「今度はこうして欲しくない」
といった要求や願望(「リクエスト」といいます)を
具体的に伝えます。
「どうしてこんなことができないの」
という問題の指摘ではなく、
「こうしてくれたら嬉しいな」
という解決志向の伝え方を
心がけていきましょう。
そうやって
怒りをコントロールできるようになると、
怒りで後悔するということが減っていき、
よい親子関係を築くことができるのでは
ないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
なお今回のブログは
「一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会」
のホームページを参考にさせていただきました。