こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
大学入試では今『総合選抜型』と呼ばれる方法で受験する
生徒が増えています。
2021年度の大学入学者のうち、
一般入試で入学した生徒は49.5%だったのに対し、
総合型選抜や推薦入試で入学した人は50.3%と
全体の半分以上でした。
ちなみに総合型選抜と学校推薦型選抜の違いは
以下のとおりです。
◯学校推薦型選抜は校長の推薦が必要ですが、
総合型選抜は出願条件を満たしていれば誰でも
出願できます。
◯学校推薦型は学業成績や課外活動実績などを踏まえて
評価されますが、総合選抜型はそれに加えて
大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に
沿って評価が行われます。
◯総合選抜型は受験期間が長く、2ヶ月から半年と
時間をかけて行われます。
従来の大学入試はペーパーテストで合否が決まりました。
ですが『総合型選抜』は志望理由書や面接、小論文などで
主体性や表現力が問われる入試方法です。
総合選抜型で最も重視されるのが「大学が求める学生像
(アドミッション・ポリシー)」です。
これは志望する大学だけでなく、
同じ大学でも学部によって大きく異なります。
受験する場合は志望校が求める学生像を
大学のホームページや募集要項などで確認しましょう。
「この大学で学びたい」「この学部で研究したい」
という強い意欲や、
入学後の目標やビジョンがはっきりしている生徒は
総合選抜型入試が向いています。
魅力的なポイントが多い総合選抜型ですが、
注意しておきたい点がいくつかあります。
総合選抜型は原則専願ですので、
合格すれば必ずその大学に進学しなければいけません。
出願も早い大学では既に始まっています。
志望校が決められないままとりあえず出願することが
しにくいです。
総合選抜型入試はかつてはAO入試と言われており、
学力検査は必須ではありませんでした。
ですので今でも総合型選抜入試では学力が問われないと
思っている方も多いのではないでしょうか。
ですが、
現在は学力がより重視されるようになりました。
出願学部・学科に必要な知識や語学力の学力検査が
課せられる大学が増えています。
また共通テストの受験が必要な大学もあります。
一般入試で難関大学に合格することと比べると、
総合型選抜や学校推薦型選抜の方が楽に合格できると
思われるかもしれません。
ですが志望理由書の作成や面接・小論文の練習など
やるべきことはたくさんあります。
一般入試よりは楽かもしれませんが、
かといって簡単に合格できるわけではありません。
総合型選抜入試はどんな子どもにもチャンスがあります。
入学後の目標やビジョンがはっきりしている生徒は
総合選抜型入試が向いていると先ほど書きましたが、
やりたいことが明確な子どもはほとんどいません。
大学受験生で総合型選抜の受験を考えているお子さまを
お持ちの保護者の方は、夏休みを利用してお子さまの
将来を真面目に話し合う時間を持ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。