こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
今年度の「全国学力・学習状況調査(全国学力調査)」
が4月に行われ、結果が先月28日に公表されました。
全国の小学校6年生と中学校3年生の計191万人が
国語、算数・数学、理科を受験しました。
同時に行われたアンケートでは今回初めて
スマートフォンや携帯電話でSNSや動画視聴に
費やしている時間を調べ、平均正答率との関係について
分析が行われました。
平日にSNSや、学習やゲームを除く動画視聴を
行った時間を質問したところ、
1日「1時間以上」が小学6年生で50.6%、
中学3年生で75.6%でした。
「4時間以上」も小学6年生で10.9%。、
中学3年生で15.4%でした。
利用時間が長いほど教科ごとの正答率が低くなり、
「4時間以上」は「30分未満」と比べて
小学6年生で17〜18ポイント、
中学3年生で13〜19ポイント低いという結果でした。
また2012年度から調査してきたテレビゲームの時間に
関する調査では「1時間以上」は小学6年生で75.7%、
中学3年生で71.0%でした。
この数字はコロナ禍前の2017年度より
小学6年生で21ポイント、中学3年生で13ポイント
増えています。
このようにSNSやテレビゲーム等の時間が増えるほど、
各教科の平均正答率が低くなる傾向にあります。
夏休みは時間がたっぷりあるので、スマホやゲームに
ハマったお子さまもおられたのではないでしょうか。
そんな様子を見た保護者の方も心配されると思います。
保護者の方々がゲームによる学力の低下や依存症を
心配されることが背景となって、
2020年には香川県でゲーム・ネットの規制条例が
制定されたことも記憶にお有りかと思います。
ですが、今回の調査結果から「SNSやテレビゲームの
しすぎは学力の低下を招く」とは直ちには言えません。
しかし平日にSNS等を4時間以上もしていれば、
その他の行動をする時間が圧迫されます。
勉強にマイナスとなることは明らかです。
スマホやゲームの使い方を子ども自身が決めることは
難しいです。
ご家庭でルールを決めることが大切です。
そのルールも親が一方的に決めるのではなく、
お子さまと話し合って決めてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。