こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
昨日は社会科の資料読み取り問題について書きました。
資料を読み取り問題を解くのは理科でも出題されます。
それについては昨日のブログをご覧ください。
理科の問題傾向も他教科と同様に思考力を問われる問題が
多くなっています。
単に用語を問うような知識問題ではなく
実験結果や資料から問題を解く問題が多くなっています。
その中でも計算問題は配点も高く、
できないと高得点は望めません。
ですが多くの子どもは計算問題を苦手と感じています。
自分では苦手と意識していなくても間違えてしまい
結果点数が伸びず苦手意識を持ってしまいます。
そうならないために理科の計算問題を苦手としない
勉強方法について本日は書きます。
計算問題は公式に当てはめればできると思いがちです。
ですが当てはめた後の計算ができないことが多いのです。
つまり理科の知識や解き方の問題ではなく
計算ができない子どもが多いのです。
理科の計算問題を苦手としないためには2つのポイントが
あります。
一つは小学校で習う計算ができるようになることです。
理科の計算では比の計算を利用することが多くなります。
『1.6gの銅を加熱したときに何gの酸素が結びつくか』
という問題を解くとします。
銅と酸素は重さの比で4:1で反応するので、比を使って
次のように計算します。
『銅:酸素 = 4:1 = 1.6:□』
この問題を解くには比の計算ができなければなりません。
また『□=1.6÷4=0.4』という小数の計算も
できなければなりません。
このように比や小数の計算といった小学校で習う計算が
できなければ問題に取り組むことができません。
ですので計算問題ができない子どもは小学校で習う計算に
繰り返し取り組みましょう。
ポイントの2つめは単位に気をつけることです。
計算はできても解答を間違える場合は、
単位が間違っていることが多いです。
『1面の面積が200㎠で重さが600gの立方体を
机に置いたときの圧力の大きさを求めよ』
という問題を解くときに、「圧力=力÷面積」として
『600÷200=3』と計算する間違いが多いです。
圧力の単位はPaです。
「圧力=面を垂直に押す力(N)÷力がはたらく面積(㎡)
=6N÷00.2㎡
=300Pa 」
というように単位変換をしてから解く必要があります。
理科の計算はこのように単位に気をつけて計算すれば
ミスも減らすことができます。
理科の計算問題で必要な計算テクニックは難しいものでは
ありません。
むしろ式をたてるための知識の正確さが問われています。
基本的な理科の計算問題の解法を身に一つ一つ身につけて
どのような問題にも対応できるように基礎知識の徹底を
心掛けて勉強をするように、
保護者の方もお子さまの勉強を見てあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。