こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
本日5月8日付で、新型コロナウイルス感染症が、
法律上の5類感染症に引き下げられます。
これにより、これまでの「2類相当」から
季節性インフルエンザと同じ扱いになります。
各種の行動制限もなくなり、
マスクの着用も個人の判断に委ねられるようになります。
またプロスポーツや大規模イベントの収容制限について、
これまでは大声を認めるイベントは
収容定員の5割に制限されていましたが、
引き下げ後は、主催者が感染防止対策を取れば
この制限が撤廃されます。
このように制限が解除されているなかで、
修学旅行が復活しています。
2020年4月に出された緊急事態宣言により
9割以上の中・高校で修学旅行が中止・変更されました。
ですが、今年になり修学旅行も本格的に再開しました。
修学旅行と聞くと、
「楽しかった」
「学校生活の中で一番の思い出がある」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
修学旅行は、「旅行・集団宿泊的行事」
(小学校は「遠足・集団宿泊的行事」)として、
学習指導要領における特別活動のうちの
学校行事に位置付けられています。
その目的は
「平素と異なる生活環境の中にあって見聞を広げ、
集団生活のきまりを守り、公衆道徳について望ましい
体験を得ること」(文部科学省告示・通知、1988年)
とされています。
知識は本や映像から得ることができますが、
体験しないとわからないこともあります。
学校で勉強した歴史を、
京都に行くことでより深めることができます。
修学旅行で海外へ行く学校もあります。
海外体験は異文化理解や共生といった課題と向き合う
貴重な場です。
また、家族以外の集団生活を送るのが、
修学旅行が初めてという子どももいると思います。
修学旅行は規律を守ることの大切さを
体験する場でもあります。
コロナ禍を経て再開された修学旅行は、
「教育旅行にも、自分自身でテーマを見つけ、
唯一正解が存在しない課題を考える『探究学習』が
重視されるようになる」
(日本修学旅行協会常務理事・事務局長 高野満博氏)
ようになっていくと思われます。
これまでは観光地巡りがメインで、
体験もその場の体験である工芸製作や農業体験でした。
ですが今後はSDGs(持続可能な開発目標)に関連したり、
地域再生などの付加価値がついた体験型のプログラムが
求められるようになります。
そうした活動を通じて『探究学習』を行う方向に
修学旅行が進んでいくと思います。
学びの多い修学旅行ですが、
親としては無事に帰ってきてくれることがいちばんです。
子どもにとって安全に充実した修学旅行となるよう
送り出してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。