こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
ゲームデザインの要素の「ゲーミフィケーション」が
注目されています。
これは英語の”gamification”から来たもので、
本来ゲームではない活動にゲームの要素を加えることで、
能動的な取り組みを促す手法です。
例えば展示会でスタンプラリーを行うことで、
できるだけ多くのブースを回ってもらうようにする
といった手法です。
「勉強はすぐに嫌になるのに、
なんでゲームだと一晩中でも熱中できるんだろう?」
これは、「楽しさ」「興味」「目的意識」を与えることで
子どもを楽しませ、熱中し続けるように工夫して
設計・開発されているためです。
そうしたゲームの要素を教育にうまく応用すると、
ゲームのように楽しみながら学習することができます。
ただ単にテストを受け、解答したものを採点されるより、
「◯点を取ればポイントを得ることができる」
「△分以内にクリアできればレベルアップする」
など、さまざまな報酬を用意することで、
モチベーションを高めることができます。
学習支援アプリも、スマホやタブレットなどで
動画を視聴しながら例題や問題も解く、
ゲーム的な要素を備えたアプリです。
これはいつでもどこでも勉強に取り組むことができる
ゲーム感覚で楽しみながら学習を進めることが可能です。
そのため子どものモチベーションアップにつながります。
ゲーミフィケーションは初めに目標を設定して行うため、
クリアすると達成感を味わうことができます。
ゲーミフィケーションを取り入れることで、
達成感を味わいながら前向きに学習に向き合うことが
できるようになることが期待できます。
また子どもが意欲的に学習に取り組むことができるため、
学力アップが期待できます。
ある研究によると、小学1年生にゲーミフィケーションの
教材を実践してもらった調査結果では、
2週間で30%以上点数が向上しました。
(引用『ゲーミフィケーションの要素を取り入れた
小学校1年生向けの電子教材の実践と評価』)
勉強にゲーミフィケーションの目的は
学習目標を達成することです。
ゲームとして楽しむだけでは目標を達成できないことも
あります。
学習目標を達成できたのかを適切に評価することが
課題としてあります。
また、内容が子どものレベルに合っていなければ
続けることができません。
課題設定が難しいこともデメリットの一つです。
こうした課題はありますが、
ゲーミフィケーションは適切に活用すれば
大きい効果を得ることができます。
ご家庭でも親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。